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仲間と自然に親しみながら磨く、企画力と自己管理力——大阪公立大学ユースホステル部

大阪公立大学ユースホステル部は、杉本キャンパスを拠点に活動するアウトドア系の部活動です。ハイキングやキャンプなどを通じて自然に親しんでいます。月1回ほどの定例活動では、桜や紅葉など季節ごとの自然を楽しめる場所へ出かけます。週1回の部会では、次の行き先を話し合ったり、昼食をともにしながら交流したりしています。競技として高い成果を目指すのではなく、「ほどよく自然に親しむ」ことを大切にしている点が特徴です。今回は、部長の山下智也さんと副部長の福島李成さんに、活動の魅力や運営で大切にしていること、今後の目標について伺いました。

 

 

——大阪公立大学ユースホステル部について概要を教えてください。

 

山下さん:私たちは、自然に親しみながらアウトドア活動をしています。活動は基本的に月1回で、土日のどちらかにハイキングやキャンプなどを行っています。週1回の部会では、次にどこへ行きたいかを話し合ったり、みんなで昼ご飯を食べたりしています。部会は、活動の計画を立てるだけでなく、部員同士が自然に交流できる場にもなっています。

私たちは、登山部のように体力を使って本格的に山へ登るというより、もう少し気軽に自然を楽しむ活動を大切にしています。春は桜、秋は紅葉といったように、季節ごとの自然に親しめる場所を選ぶことが多いです。

 

——活動の目標や大切にしているテーマは何ですか?

 

福島さん:私たちが大切にしているのは、「ほどよく自然に親しむ」ことです。

山に登ったり自然を楽しんだりする部活やサークルはほかにもありますが、私たちは本格的な登山を目指しているわけではありません。体力に自信がある人だけが楽しめる活動ではなく、気軽に出かける感覚で自然に触れられることを大切にしています。

活動のハードルを上げすぎないことで、普段あまり自然に触れる機会がない人でも参加しやすくなります。大学生活の中で、少し都会から離れて山や海、島などに行けることが、私たちらしい魅力だと思います。

 

 

——入部した理由を教えてください。

 

福島さん:私は、キャンパスが違う学生とも交流したいと思ったことがきっかけです。ユースホステル部は杉本キャンパスを拠点にしていますが、活動は現地集合が多いため、ほかのキャンパスの学生も参加できます。

実際に、さまざまな学部や学科の人が所属しています。普段の授業やキャンパスでの生活だけでは出会えない人と話せることに魅力を感じました。

 

山下さん:私はもともと家族で山登りをすることがあり、自然に親しむことが好きでした。季節ごとの自然を楽しめて、気軽に参加できる場所を探していたところ、ユースホステル部が自分に合っていると感じました。自然が好きだけれど、無理なく続けたい人にとって入りやすい部活だと思います。

 

——印象に残っている活動はありますか?

 

福島さん:印象に残っているのは、和歌山県の友ヶ島に行った活動です。前日に和歌山県内でキャンプをして、翌日にフェリーで友ヶ島へ向かいました。

友ヶ島は、かつて軍事施設が置かれていた場所です。普段の生活ではなかなか目にしない当時の面影を残す建物が残っていて、ここで実際に人が活動していたのだと考えると、特別な場所に感じました。自然を楽しむだけでなく、その土地の歴史や雰囲気に触れられたことが印象に残っています。

 

山下さん:私は、夏合宿で島に1泊した活動が印象に残っています。フェリーで島へ渡り、島内のキャンプ場に宿泊しました。本土とは違う特別感があり、朝に海沿いを歩いた時間がとても気持ちよかったです。

夜は星がきれいで、ウミホタルを見る機会もありました。普段の生活ではなかなか見られない景色や体験を、部活動を通じて味わえたことが心に残っています。

 

 

——自由でのびのびした雰囲気は、どのような場面に表れていますか?

 

山下さん:私たちの自由な雰囲気を象徴する出来事として、牧場を訪れた際の活動があります。事前の調査ではロープウェイが運行していると分かっていたのですが、実際に行くと帰りのロープウェイが強風で止まってしまいました。

そのときは、みんなでどうするかを話し合いました。最終的には歩いて山を下ることにしました。急な変更が起きたときも、部員同士で考えて判断できるところに、ユースホステル部らしさがあると思います。

 

福島さん:テントを立てるときにも、自由な雰囲気があります。上級生がすべて教えるのではなく、みんなで「こうではないか」と話し合いながら組み立てます。

失敗しても、それ自体が良い経験になります。テントを立てる機会は普段あまりないので、うまくいくことだけを目的にせず、その過程も楽しんでもらいたいと考えています。話し合いながら進めることで、自然に仲良くなるきっかけにもなります。

 

——部員にはどのような人が多いですか?

 

山下さん:アウトドアやバーベキュー、キャンプと聞くと、にぎやかで活発な人が多い印象を持たれるかもしれません。ただ、実際には本当に自然が好きな人が多いです。

普段の生活で人と関わることが多かったり、朝の満員電車で疲れたりして、少し日常から離れた場所に行きたいと感じている人もいます。部員同士は仲が良いですが、常に一緒にいるというより、それぞれの距離感を大切にしている雰囲気です。

自由に参加できるので、ほかのサークルや部活と兼ねている人もいます。私自身も、ほかのサークルと両立しています。複数の活動をしている部員もいて、自分の予定に合わせながら関われることが続けやすさにつながっていると思います。

 

——人数が増える中で、部員をまとめるために工夫していることはありますか?

 

山下さん:予定を早めに出すことは意識しています。ただ、日程だけを伝えても、意外と見てもらえないことがあります。

そこで、何をするのかをできるだけ具体的に伝えるようにしています。画像をつけてグループに流したり、リマインドをしたりすると、参加を考えてくれる人が増えます。人数が多い分、情報を分かりやすく届けることが大事だと感じています。

 

福島さん:行き先を決めるときは、普段の活動や部会に来てくれる1回生、2回生、ほかのメンバーに「どこへ行きたいか」を聞くことがあります。

人によって行きたい場所は違います。できるだけ希望に合う企画を考えたいので、今後は意見を書ける場所をつくるなど、より聞き取りやすい仕組みも考えていきたいです。夏合宿では島や海辺など、非日常感のある場所に行きたいという声があり、定例活動では釣りをしたいという声もあります。釣り堀であれば道具を借りられるため、初めての人でも参加しやすいので、活動に取り入れやすいと考えています。

 

——自然の魅力をどのように感じていますか?

 

福島さん:大阪公立大学は都市部にあるため、普段のキャンパス生活では自然に触れる機会が少ないと感じています。そのため、自然のある場所へ行くと気持ちが軽くなるように感じます。

山や海に行くことで、日常から少し離れることができます。活動を通じて自然に触れる時間は、自分にとって気分を整える大切な機会になっています。

 

山下さん:私は、自然には季節ごとの表情があるところが魅力だと思います。山に行けば山頂からの景色を楽しめますし、秋には紅葉を見ることができます。その時期にしか見られない景色に出会えることが楽しいです。

山を登っていると、人と自然に会話が生まれやすい点も魅力です。新入生と話すきっかけになったり、山で出会った人が「こんにちは」と声をかけてくれることもあります。普段の通学では周囲の人と話す機会は多くありませんが、自然の中では人との距離が少し近くなるように感じています。

 

 

——部活を通して得たものや学んだことはありますか?

 

福島さん:私は、企画を立てる力が伸びたと感じています。活動を企画する際には、細かな点まで考える必要があります。

たとえば山に登る場合、トイレの場所を事前に調べます。参加者全員が安心して過ごせるように、場所だけでなく使いやすさにも配慮します。また、到着時間や所要時間などのスケジュール管理も欠かせません。

新歓で大文字山へ行った際は参加人数が多く、事前の情報共有の重要性を強く感じました。新入生が困らないようにトイレの場所や見どころを調べ、山道を確認できるマップを活用しながら時間を管理しました。こうした経験を通じて、参加者が楽しめるように計画する力が身についたと感じています。

 

山下さん:私は、自己管理の力が伸びたと感じています。部活の運営も大切ですが、教師課程やアルバイト、就職活動など、自分自身の予定もあります。

運営に関わる立場としては、周囲から信頼されることが重要だと考えています。そのためには、自分の予定ややるべきことをしっかり管理し、周りを先導できる状態でいることが必要です。

部活を通じて予定を整理する力が身についたことで、就職活動などの予定が増えても、以前より落ち着いて対応できるようになりました。

 

——今後の目標やビジョンを教えてください。

 

山下さん:今後も自然に親しむ活動を続けながら、部員同士の交流をより深められるような活動にしていきたいと考えています。

自由に参加できる雰囲気は私たちの大切な特徴です。その良さを大切にしつつ、部会や活動の中で自然と話しやすい関係を築いていきたいと思っています。

 

福島さん:安全面についても引き続き考えていきたいです。野外活動では野生動物への注意も必要ですし、バーベキューやキャンプでは火を扱う場面もあります。万が一の事態にどう対応するかは、あらかじめ整理しておく必要があると感じています。

緊急時の対応や安全対策については、今後も検討を重ねていきたいです。自然を楽しむ活動だからこそ、参加する人が安心して過ごせるような準備を大切にしていきたいと考えています。

 

 

——いつも応援してくださっている方々へのメッセージをお願いします。

 

山下さん:いつも応援してくださっている皆さまには、私たちの活動に関心を持っていただけるだけでも大変ありがたく感じています。ユースホステル部は、自然に親しむ活動を通じて、普段の大学生活では訪れることのない場所へ足を運び、新しい出会いや思い出を得られる場です。

地域の皆さまや、活動に関心を持ってくださる方々にも、学生が自ら企画を立て、参加者が楽しめるよう工夫している姿を知っていただければうれしいです。活動を続ける中で、安全面や運営面について考える機会も増えてきました。今後も、自然を楽しみながら、部員同士の交流を深められる部活を目指していきたいと考えています。

 

福島さん:入部を考えている学生には、自然が好きな人はもちろん、普段あまり行かない場所へ行ってみたい人にも来てほしいです。体力に自信がない人でも参加しやすい活動を大切にしているので、本格的な登山経験がなくても問題ありません。

アルバイトや勉強、ほかのサークルと両立しながら参加している部員も多くいます。自分のペースで自然に触れたい人や、ほかの学部・キャンパスの人と交流したい人にとって、参加しやすい部活だと思います。少しでも興味があれば、ぜひ一度活動を見に来てください。