学生が国政に挑む。未来構築人材を生み出す仕組み——学生団体GEIL
学生団体GEILは1998年の創設以来、26年間学生主体に社会課題の解決に挑む場を提供しています。毎年夏に開催する政策立案コンテストは、内閣総理大臣をはじめ主要閣僚からの後援を受ける、日本最大級の学生イベントです。歴史ある学生団体GEILが持つ比類なき権威性と、学生を真のリーダーへと成長させる独自の組織運営の秘密に迫ります。

——日本最高峰の権威、国政を巻き込む「政策実践の場」
GEILの活動の最大の特徴は、その規模と権威性にあります。学生団体でありながら、国の中枢と深く連携し、社会課題の解決に挑む「場」を構築しています。昨年度のコンテストは、内閣総理大臣、財務大臣、経済産業大臣など、多くの主要閣僚から後援をいただいています。この活動を通じて、学生は社会の実態に触れる貴重な機会を得ています。永田町や霞が関での勉強会、そして各省庁への訪問などを通じ、政策立案の現場を体感します。さらに、7泊8日のコンテスト期間中には、現役官僚や各分野の有識者から直接アドバイスをもらうことができる場が設けられています。

——「伝統」と「起業家精神」を両立する単年度制
GEILの組織運営の仕組みは、学生を高度なマネジメント能力を持つ人材へと育成しています。本団体は設立当初から単年度制を採用しており、毎年構成員が入れ替わる中で組織を維持しています。このため、その年の執行代は過去の知見を踏まえつつ、運営方針を毎年ゼロから設計し直す文化が根づいています。この仕組みが、学生に強い主体性とオーナーシップを持たせ、状況に合わせて柔軟に対応し、1年間で濃厚にやり切る高度なプロジェクトマネジメント能力を身につけることができます。
——ビジネススキルへの転換:プロフェッショナルな局制度
GEILの運営は、学生が自身の責任と裁量を持って実務に近い経験を積む「局制度」によって成り立っています。この制度が、学生を即戦力へと育てる仕組みとして機能しています。対外的な窓口となるのが渉外局です。彼らは企業や団体からの協賛・協力の獲得を担当し、営業力や交渉力・関係構築力なぞ、社会で求められる対人スキルを実践的に養います。そして、イベントのコンテンツの中核を担うケース局は、現役官僚や有識者との意見交換を通じて、社会課題を深く分析する能力や、コンテンツ戦略の立案能力を身につけています。また、円滑なイベント実施を支えるのが、運営局と財務課です。運営局は、会場確保や参加者ケアまで一手に受け持ち、大規模イベントのプロジェクトマネジメントとホスピタリティを実践します。一方、財務課は、年間経費の予算計画や資金管理を担当することで、アカウンティングや財務管理の基礎を習得し、団体の経営基盤を支えています。

——コンテストの実績と未来
GEILのコンテストは、政策に関心を持つ高意欲層の学生が集う場となっています。昨年度は全国38校の大学から77名が参加し、東大、早稲田、慶應、京大、九州大など、全国トップクラスの大学から学生が集まりました。2025年度の年間テーマは、日本が抱える喫緊の課題である「地方創生」です。彼らの活動は、単なる政策提言に留まらず、社会課題に取り組む未来構築人材の育成に貢献しています。

——最後に
GEILは26年の歴史に安住することなく、「単年度制」のもと毎年新しく生まれ変わる組織です。政策立案コンテストという真剣な実践の場を通じて、日本の未来、そして企業の将来を担う、主体性と実行力を兼ね備えた人材をこれからも生み出していきます。