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女性だけのチームで描く、京都の華やかさ――京炎そでふれ!京小町

「汗かけ、恥かけ、夢をかけ」というコンセプトのもと、京都女子大学の学生だけで活動するよさこいチーム、京炎そでふれ!京小町。京都学生祭典から生まれたチームの1つで、地域交流や全国各地のお祭りでの演舞を続けています。女性だけでのチームならではの表現と、演舞をつくり上げる華やかさと、大幕や中幕を自分たちの手で制作する、手づくりへのこだわりで、京都学生祭典での大賞受賞を目指しています。現在活動する部員に、チームづくりの現状と、女性だけのチームならではの強みについて伺いました。

 

 

――京炎そでふれ!京小町について教えてください。

 

京都女子大学の学生だけで構成される、京都のよさこいチームです。「汗かけ、恥かけ、夢をかけ」というコンセプトのもと、地元の地域交流や、全国各地のお祭りでの演舞を主な活動としています。目標は、「京都学生祭典」で大賞を受賞することです。2023年度は「瞬紡」という演舞で大賞を受賞しました。その後も再び大賞を目指して活動を続けています。

 

――今、チームが抱えている課題は何ですか。

 

新入生が加わって間もないため、チーム全体で動きや意識を揃えていくことが課題です。リーダーから共有された内容に対して、全員が素早く反応し、行動につなげること、練習中に一人ひとりが積極的に声を出し合える雰囲気づくりを強化したいと考えています。京都学生祭典には1チームあたり100人を超えるチームも参加するため、大型チームと比べて人数の少ない私たちは、人数の多さで競うのではなく、少人数だからこそ生まれる一体感、いわば「団結力」で勝負したいと思っています。基礎を固めることと団結を高めることの両方を積み重ねて、大賞受賞につなげたいと考えています。

 

 

――演舞の練習では、どのようなことを大切にしていますか。

 

小さなグループでカウントや動きを揃える練習をした後、全体を通した練習の様子を動画で撮影し、後から見返せるようにしています。気になった部分をパートごとに共有し、難しかった点を反復練習することにこだわっています。また、人前で発言することに苦手意識がある部員もいるため、リーダーや上回生が率先して声を出し、全体を引っ張ることを意識しています。また、OKサインやうなずきなど、声を出さずに意思を示せるリアクションも取り入れ、全員が自分の意見を伝えやすい雰囲気づくりをしています。

 

――「汗かけ、恥かけ、夢をかけ」というコンセプトの意味を教えてください。

 

代々受け継がれてきた京小町全体のコンセプトです。「汗かけ、恥かけ」には、失敗を恐れずに挑戦し続けるという意味が込められています。年間を通じてさまざまなお祭りに参加する中で、うまくいかなかったことを改善しながら、大切にしてきた伝統も受け継いでいく。その積み重ねの先に、最終目標である京都学生祭典での大賞受賞。常に先にある目標へ挑み続ける姿勢が、「夢をかけという言葉に込められていると捉えています。

 

 

――女性だけのチームならではの強みを教えてください。

 

男女混合のチームは、かっこよさと女性らしさのギャップを見せ場にすることが多いのですが、私たちは女の子だけのチームだからこそつくれる、統一感のある華やかさや可愛らしさを、演舞の大きなテーマとして打ち出しています。衣装の色味や「小町前髪」と呼ばれる髪型を全員で統一し、演舞の中に「おこしやす」や「おおきに」といった京都らしい言葉や所作を取り入れることで、見る人に京都の情緒を感じてもらえる世界観をつくっています。

 

――演舞で使う道具を手作りされているそうですね。

 

演舞で使う「大幕」や「中幕」といった道具は、下絵から色塗りまですべて部員の手でつくり上げています。合宿期間中にみんなで色を塗り、完成した幕をお披露目の場で掲げる瞬間は、大きな達成感があります。多くの道具を使う他チームでは外部委託することも多い中、京小町では、使う道具を絞り込み、自分たちの手で制作することを大切にしています。また、「こまじゃん」と呼ばれる、全員が同じ形で跳ぶ独自の振り付けや、開催地ごとに掛け声を変える「ご当地パート」といった伝統も受け継いでいます。

 

 

――部員の雰囲気や、モチベーション管理について教えてください。

 

授業の空き時間や放課後にも自主練習をするなど、練習に真剣に取り組む姿勢を持つ部員が多いです。一方で、活動への向き合い方やモチベーションには個人差があるため、無理に練習へ参加を促すのではなく、個別に声をかけて本人の気持ちに寄り添うようにしています。

 

――活動を通じて、学んだことを教えてください。

 

長く続けてきたからこそ見える景色があり、毎年同じようなお祭りに出ていても、学年が上がるにつれて感じ方や、やるべきことの重みが変わっていくことを実感しています。自分たちで一から手づくりした演舞を見てもらえる喜びや、温かい拍手をいただく瞬間の達成感も、続けてきたからこそ味わえるものです。つらいことも嬉しいことも仲間と共有できる関係性の中で、感情を分かち合える仲間の大切さに気づかされたという部員もいます。誰もが長く続けられるわけではないからこそ、続けてきたことで出会えた後輩や仲間の存在をありがたく感じています。

 

 

――運営面では、どのような課題がありますか。

 

当日の荷物管理や体調面を支える「マネさん」を安定して確保することが課題です。演舞に出る部員の人数だけでなく、それを支えてくれる人手がいなければ活動が成り立ちません。また、活動に使える資金には限りがあり、使いたい道具があってもすぐには実現できないこともあります。人数や資金とのバランスを見ながら、実現できる演出や活動を考える必要があります。歴代の先輩や社会人になったOGの方々にも声をかけながら、大学の外からも活動を支えてもらえる方法を模索しています。

 

――最後に、読者へのメッセージをお願いします。

 

現在の代では、「挑夢」というコンセプトも掲げています。先輩から受け継いだ伝統を大切にしながら、京小町をより多くの方に知っていただくため、これまでにない披露の機会にも積極的に挑戦しています。夢中になって挑み続ける京小町らしさを後輩たちへつなぎ、これからも大切にしていきたいと思います。応援してくださる皆さまにも、これからの演舞にぜひ注目していただけると嬉しいです。

 

女性だけのチームでつくる統一感のある華やかさと、道具を自分たちの手でつくり上げる丁寧さ。その両方を大切にしながら、人数の多さに頼らず、一体感のある演舞を目指す京炎そでふれ!京小町。伝統を守りながら新しい挑戦を後輩につなげていく姿勢は、規模の大きさだけに頼らない組織づくりのヒントを教えてくれます。

 

京炎そでふれ!京小町

京都女子大学の学生だけで構成されるよさこいチーム。「汗かけ、恥かけ、夢をかけ」をコンセプトに、地域交流や全国各地のお祭りでの演舞を行っている。京都学生祭典での大賞受賞を目標に、少人数ならではの団結力を強みとした演舞づくりに取り組んでいる。演舞で使う大幕・中幕を外部委託せず手づくりするなど、独自のこだわりも受け継いでいる。