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部内ランキングで競争心を育て、一部リーグで勝てるチームをつくる——弘前大学硬式庭球部

東北1部リーグで戦う弘前大学全学硬式庭球部。週4回の練習を重ね、リーグ戦での1部残留を目標に掲げています。部内ランキングを活用して競争心を高めながら、仲の良さにとどまらない緊張感のある練習づくりにも取り組んでいます。遠征費やコート環境といった課題を抱えつつ、学生主体で部を運営し、責任を持って活動を続けている点も特徴です。今回は、広報の竹内涼河さんと主務の相馬悠絆さんに、チームの現状や部活動で得た学び、入部を考える学生への思いを伺いました。

 

——弘前大学全学硬式庭球部について概要を教えてください。

 

相馬さん:私たちは、弘前大学学園町キャンパスのテニスコートで活動しています。活動日は月曜、水曜、木曜の16時30分から19時30分までと、土曜の9時から12時までで、週4回練習しています。部員は全体で22名です。

一番大きな目標は、東北1部リーグに残留することです。現在、弘前大学は東北の1部リーグで戦っており、直近のシーズンは3位でした。4位になると2部のチームとの入れ替え戦があるため、1部で戦い続けることには大きな意味があります。

将来的には東北リーグ優勝も目標に掲げていますが、まずは現実的な目標として1部残留を重視しています。そのうえで、チーム全体の練習の質を高め、さらに上を目指していきたいと考えています。

新入生の人数が少ない年もあり、やや活気が足りないと感じる場面もあります。だからこそ、全員で声を出しながら練習し、チームとして大学王座につながる大会で結果を出すことを目指しています。団体戦だけでなく、個人戦でも結果を残せるよう、一人ひとりが意識を高く持って練習に取り組んでいます。

 

——東北1部リーグで戦うために、今のチームに必要だと感じていることは何ですか?

 

竹内さん:まず必要なのは、部員全員のやる気を高め、お互いに切磋琢磨できる環境をつくることです。私たちは幹部学年として、練習の質をどう高めるか、部員にどのように声をかけるかを考える立場にあります。

団体戦では、個人の実力だけでなく、チームとしてどう勝つかが重要です。練習中の声出しや返事、一体感のある雰囲気づくりは、団体戦で戦ううえで欠かせない要素だと考えています。

現在のチームは、特定の選手に頼るというより、実力が近い部員が多いと感じています。そのため、互いに競い合いやすく、団結して試合に臨める点が強みです。この強みを試合で発揮するためにも、日々の練習から適度な緊張感を持つことが課題だと感じています。

 

 

——部内ランキングはどのような仕組みですか?

 

竹内さん:部内ランキングは、リーグ戦のメンバーに入るための目安となる仕組みです。基本的には前年度の成績などをもとに順位を決め、新入生は下位からスタートします。

下位の部員が上位の部員に試合を申し込み、勝てばその相手の一つ上の順位に上がります。負けても挑戦は何度でも可能です。ランキング表を掲示しておき、対戦したい相手に自分から申し込むことで、勝敗に応じて順位が入れ替わります。

この制度によって、「この人には負けたくない」「次は勝ちたい」という気持ちが生まれます。コートを実力順に分けて練習することもあるため、上位にいたいという意識が練習のモチベーションにつながっています。

 

相馬さん:良い面がある一方で、ランキング下位の部員が「どうせ団体メンバーに入れない」と感じてしまうこともあります。制度としては何度でも挑戦できますが、その意図や価値をどう伝えるかはまだ課題です。

負けても、次に勝つための練習を積み重ねればいいと考えています。そうした意識を部全体に広げられれば、ランキングはより良い仕組みになると思います。挑戦する人が増えれば、部全体の練習の質も高まります。

 

——ランキングで負けた経験は、どのように次の練習につながっていますか?

 

相馬さん:負けた直後はとても悔しいです。翌日には、リベンジするために何を改善すべきかを考えます。対戦相手に自分のプレーについて意見を聞いたり、先輩に改善点を相談したりします。そこで得たアドバイスを意識して練習に取り組み、必要に応じて休みの日に自主練習を行うこともあります。

部全体の練習では共通の課題に取り組むことが多いため、個人の課題を集中的に改善したい場合は、友人や部員を誘って自主練習を行うのが効果的です。大学のテニスコートは部活動の時間外にも利用できるため、空き時間や休日を活用して練習できる環境があります。

 

——チームの雰囲気にはどのような特徴がありますか?

 

相馬さん:明るく、親しみやすい雰囲気のチームです。先輩後輩の仲が良く、練習後に食事へ行ったり、休日に一緒に出かけたりすることもあります。部員同士の距離が近いことは、弘前大学全学硬式庭球部の良いところです。

ただ、課題もあります。オンとオフの切り替えがまだ十分ではないと感じることがあります。仲が良いのは大切ですが、コートに入ったら真剣にテニスに向き合う時間だと意識して切り替える必要があります。そこができれば、より良い雰囲気で練習できると思います。

 

 

——運営の中心となる学年として、どのようにチームをまとめたいですか?

 

竹内さん:部長だけに任せるのではなく、私たち3年生の幹部学年全員が主体的に声を出していきたいです。

部長は、前に出て強く引っ張るというより、部員に寄り添いながら考えてくれるタイプです。練習メニューも考え、率先して行動してくれています。

だからこそ、部長に頼りきりになるのではなく、幹部全員で声を出し、チームを引っ張っていく必要があります。声出しや返事、練習中の切り替えをまず自分たちが実践し、その姿勢を後輩にも伝えていきたいです。

指摘するだけでなく、どうすれば周囲が自然とついてきてくれるかを考えることも大切だと感じています。チームとして一体感を高めるために、幹部が練習の質や雰囲気づくりに責任を持って取り組んでいきたいです。

 

——大学の部活動を通じて、どのようなことを学びましたか?

 

竹内さん:私は、先輩後輩との関わり方を学びました。高校では、先輩や後輩と食事に行く機会はあまりありませんでしたが、大学ではそうした機会が増えました。

その中で、先輩に対してどう振る舞うか、後輩にどう接するかを考えるようになりました。言葉遣いや礼儀、会計時の振る舞いなど、社会に出てからも必要になることを学ぶ機会が多いと感じています。部活動は、テニスだけでなく人間関係の面でも成長できる場だと思います。

 

相馬さん:高校までとの大きな違いは、部の運営を自分たちで担う点です。高校では先生が資金管理や練習試合の調整をしてくださることが多く、自分たちはテニスに集中できました。

大学では、部を運営するのは基本的に自分たちです。役割を決め、それぞれが責任を持って動く必要があります。手間がかかることでも責任を持って取り組む、自分の役割を自覚して部活動に向き合うことは、大学の部活動ならではの学びだと感じています。

 

——活動を続けるうえで、課題に感じていることはありますか?

 

相馬さん:一番大きな課題は資金面です。東北の大会は仙台で行われることが多く、青森から仙台までの移動には高速バスやレンタカーを利用する必要があります。宿泊費や食費、エントリー費などもかかります。

普段の部活動でも、ボール代やラケット、シューズなどの出費があります。遠征が重なると、部員個人の負担は大きくなります。部として補助したい気持ちはありますが、部費にも限りがあります。

 

竹内さん:もう一つの課題は、テニスコートの状態です。現在、コートの劣化が進み、安全面での不安もあります。大学とも相談しながら改善に向けて動いていますが、すぐに解決するのは難しい状況です。

 

 

——いつも応援してくださっている方々へのメッセージをお願いします。

 

相馬さん:本州最北端の国立大学で、部員一同、日々練習に励んでいます。遠征費やコート環境など、簡単ではない課題もありますが、東北1部リーグで戦い続けるために努力を重ねています。応援してくださる皆さまの支えは、私たちが活動を続けるうえで大きな力になっています。これからも応援のほど、よろしくお願いいたします。

 

竹内さん:新入生や入部を考えている学生には、競技に真剣に向き合いながらも、誰でも参加しやすい雰囲気の部活だと伝えたいです。試合に出たい人、上達したい人、大学で深い仲間関係を築きたい人には、とても合っていると思います。

大変なこともありますが、遠征や団体戦、先輩後輩との関わりを通じて、テニス以外の面でも多くの学びがあります。少しでも興味があれば、ぜひ一度見学に来てください。一緒に東北の舞台で戦える仲間をお待ちしています。