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初の単独チームでの公式戦出場へ。地域に根付いた強いチームづくりとは——高崎経済大学ラグビー部

高崎経済大学ラグビー部は、同大学キャンパス内の第1グラウンドを拠点に、週3回練習しています。近年は部員不足に悩んだ時期を経て、大会への単独出場を目指せる体制が整いました。未経験者が約6割を占めるチームは、基礎練習やコンタクトへの慣れを重ねながら、まずは一勝を目標にしています。常任の指導者がいないため、練習内容や運営も学生自身で考えます。部員同士の距離の近さを、意見の出しやすさや課題の修正につなげている点も特徴です。今回は、主将を務める藤本倫太朗さんに、単独出場に向けたチームづくりと、地域とのつながりを大切にする部活動への思いを伺いました。

 

——高崎経済大学ラグビー部の概要を教えてください。

 

私たちは、高崎経済大学のキャンパス内にある第1グラウンドで練習しています。練習日は毎週月曜・水曜・金曜で、時間は16時30分から19時30分までです。土日は、練習試合や社会人チームとの合同練習が入ることもあります。部員は選手17人、マネージャー6人で活動しています。下級生を中心に人数が増え、今シーズンから大会に単独出場できる人数がそろいました。まずは一勝を挙げることが目標です。

 

 

 

——単独出場できるようになってみていかがですか?

 

単独出場に必要な人数がそろった時は、本当にうれしかったです。近年は、部員を集めて15人をそろえることが大きな目標でした。単独で出場したい気持ちはありましたが、人数が足りず、実現できていませんでした。OBの方々も喜んでくださり、先輩方からも祝福の連絡をいただきました。

同時に、ついてきてくれる後輩たちのためにも、練習や試合に向けた環境を整えなければならないと感じました。人数がそろったことに満足せず、ここからチームとして成長していきたいです。

 

——未経験者が多いチームで、どのように練習していますか。

 

私たちのチームは、未経験者が約6割、経験者が約4割です。私自身も大学からラグビーを始めたため、未経験から挑戦する不安はよく分かります。

だからこそ新歓では、「未経験でも大丈夫」と伝えるようにしています。未経験から始めた上級生の話を聞くことで、新入生にも「自分にもできるかもしれない」と感じてもらいたいからです。

ただ、ラグビーはルールを覚えるだけでも難しく、他の競技とは異なる動きも多いスポーツです。そのため、入部後はいきなり実戦的な練習に入るのではなく、基礎から丁寧に練習しています。

特に未経験者が試合に出るうえで大きな壁になるのが、タックルです。いきなり強度を上げると恐怖心やけがにつながるため、軽い接触から少しずつ慣らし、段階的に経験を積めるようにしています。そうして、試合に出られる状態に少しずつ近づけています。

 

 

 

——チームの課題と、取り組んでいることを教えてください。

 

課題は、コンタクトへの慣れと体づくりです。コンタクトに慣れていないと、けがのリスクが高まります。恐怖心を減らすには、段階的に経験を積むことが必要です。

まずはタックルをせず、相手にタッチしたところでプレーを止める練習をしています。将来的には、そこから段階的にタックルまで行える状態にしたいです。コンタクト練習は現在、練習全体の3分の1ほどです。今後は半分以上に増やせるようにしたいと考えています。

体づくりも必要です。部全体で食事トレーニングを行うには予算の課題がありますが、ウェイトトレーニングは増やしていきたいです。大学内の体育館にある器具を使い、週3回の練習のうち最低1回はウェイトトレーニングの練習日を入れる予定です。

 

——チームの強みを教えてください。

 

一番の強みは仲の良さです。新入生たちも、チームの仲が良いとよく話してくれます。練習後にはほぼ毎回一緒に食事をし、同期同士で旅行に出かけることもあります。オフの期間に遊ぶ相手も、部内のメンバーが多いです。

この仲の良さは、ラグビーにもつながっています。お互いの距離が近いため、意見を言いやすいです。改善すべきプレーがあったときにも、「ここを直そう」と直接伝えられる関係があります。

ラグビーでは、倒れた味方がボールを離した後、そのボールを相手に奪われないよう体を張って守る場面があります。痛さや怖さでためらうこともありますが、仲が良いからこそ「守りたい」という気持ちが生まれる場面があります。そうした細かなプレーにも、チームの雰囲気が表れると思います。

キャプテンである私も未経験から始めたため、すべてのプレーを自分だけで指摘できるわけではありません。経験者の後輩が「ここはディフェンスの人数が足りない」「時間を稼ぎながらプレーしよう」と声をかけてくれることがあります。下級生からも意見が出て、それを修正につなげられるところは、私たちの強みです。

 

 

 

——指導者がいない中で、どのようにチームを運営していますか。

 

私たちの大学には、常に練習を見てくれる指導者がいません。練習メニュー、日程、オフの設定、部員同士の交流の場づくりまで、自分たちで考える必要があります。

キャプテンとして感じたのは、まず自分が動かなければ、周囲はついてきてくれないということです。先輩に対しても、必要な時には伝えるべきことを伝えなければ、チームは良くならないと感じています。

休みの連絡については、理由を具体的に伝えてもらうようにしています。欠席の理由をお互いに把握し、部活動に対する意識を共有するためでもあります。

また、意見や改善案があれば遠慮なく伝えてほしいと話しています。私が未経験から始めた立場だからこそ、経験者の部員が疑問に思うこともあります。違和感や改善点があれば率直に話してもらい、出た意見は練習やミーティングに反映するようにしています。

 

——印象に残っている試合や出来事を教えてください。

 

直近では、7人制の県民大会に出場しました。社会人チームとの合同ではありましたが、この大会で初めて、自分たちのチームの7人でスターティングメンバーを組むことができました。その試合に向けて、チーム全体で準備を重ねてきました。結果は、約10チームのる中で6位でした。順位以上に、自分たちのメンバーで試合に入れたことが、大きな経験になりました。

チームの中では、上級生の存在も大きいです。スキルもスピードもあり、守備も強いです。ボールを渡すと縦に突破してくれますし、味方のトライをアシストする場面もあります。味方が抜かれて「これはトライになる」と思った場面で、タックルで止めてくれたこともありました。チームとして頼りにしている選手です。

 

 

 

——今後、チームとして考えていることはありますか?

 

今後は、競技面だけでなく地域との関わりも広げていきたいと考えています。地域貢献につながるイベントを開催し、地域の方々に高崎経済大学ラグビー部の活動を地域の方々に知ってもらう機会をつくりたいです。本学の他部活が地域のチームと試合を行い、地元のお店にも出店してもらうイベントを開いたと聞きました。私たちも、地域の方に来てもらえる取り組みができればと思っています。特に、小学生から高校生までのラグビー経験者に来てもらいたいです。「高崎経済大学でもラグビーができる」と伝えたいです。

高崎市でラグビーに興味を持つ人が1人でも増えれば、活動への理解が広がり、地域の方々や企業との新たなつながりも生まれやすくなると思います。

 

 

 

——いつも応援してくださっている方々へのメッセージをお願いします。

 

いつも応援してくださり、ありがとうございます。

OBの方々や応援してくださる方には、これまで以上に強い高崎経済大学ラグビー部をつくっていく覚悟を伝えたいです。競技面で強くなるだけでなく、地域貢献につながる発信やイベント、ボランティアなど、ラグビー以外の活動にも取り組み、社会に貢献できるチームを目指します。支援してくださる企業や地域の方々には、試合での姿だけでなく、そうした活動にも目を向けていただけるチームにしていきたいです。

入部を考えている学生には、未経験でもぜひ来てほしいです。私自身も大学からラグビーを始めました。ラグビーは体の強さだけでなく、相手の動きを読み、どう攻めるかを考える面白さがあるスポーツです。基礎から少しずつ練習していくので、興味がある人はぜひ一緒にラグビーに取り組んでほしいです。