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型にとらわれない演出で挑む、新しい演奏会づくり——大和大学吹奏楽部Joie

大和大学吹奏楽部Joieは、2014年に創部された吹奏楽部です。月・火・木の週3日、16時30分から20時まで活動し、吹奏楽コンクール大阪府大会での金賞を大きな目標に掲げています。強豪校に比べると人数や練習時間に制約がありますが、練習中の発言やパートごとの振り返りを通じて、限られた時間の質を高めています。音楽の技術だけでなく、責任感や主体性を育てることも大切にしているチームです。今回は、部長の西川聡さんに、挑戦を重ねる部の魅力と、部活動を通じた成長について伺いました。

 

 

——大和大学吹奏楽部Joieについて概要を教えてください

 

私たちは、大和大学の吹奏楽部として活動しています。創部は2014年4月で、比較的新しい団体です。だからこそ、もっと多くの方に知っていただきたいという思いがあります。

活動日は月・火・木の週3日で、16時30分から20時まで練習しています。

部名のJoieは「ジョア」と読みます。フランス語で「喜び」という意味がある言葉から名付けられました。

 

——チームの大きな目標は何ですか?

 

一番大きな目標は、吹奏楽コンクール大阪府大会で金賞を取ることです。

直近のコンクールでは銀賞でした。現在のメンバーは、力のある部員がそろっています。もちろん簡単に金賞を取れるとは言えませんが、前回よりも良い演奏を目指せる手応えがあります。

地域の演奏会や音楽祭にも参加していますが、そこでは受賞を目指すというより、地域に音楽で貢献することを大切にしています。

 

 

——目標に近づくうえで課題は何ですか?

 

課題は、人数と練習時間です。大阪府大会で上位に入る大学と比べると、私たちは部員数も練習時間も十分ではないと感じています。

ただ、練習時間を増やせばよいとは考えていません。中学や高校のように、長時間の練習を強制する形ではなく、本当に音楽に真剣に向き合いたい学生が集まる部でありたいからです。

週3日の練習で、どれだけ質を高められるかが大事だと思っています。

 

——練習の質を高めるために何を工夫していますか?

 

私たちは、学年に関係なく、気づいたことを発言することを大切にしています。合奏中に一度止まったタイミングで、部員が手を挙げて「ここはこうした方がいいと思います」と伝えます。

練習後には、終礼の前にパートごとで集まり、その日の反省点と次回に意識することを話します。一人ひとりが反省点を出し、最後にパートリーダーが次につなげる内容をまとめます。その後、部員の中から一人を指名して、全体に向けて振り返りを発表してもらうこともあります。話す内容は、ピッチやハーモニーを全体でそろえること、吹き方をパート間で助言し合うことなどが多いです。

 

 

——チームの雰囲気を教えてください。

 

チームの雰囲気は、とても穏やかです。私は大学で初めて本格的に吹奏楽部に入りました。入る前は、もっと厳しく張り詰めた雰囲気を想像していましたが、実際は全体的に仲が良いです。

新歓やコンクール後、定期演奏会後には打ち上げをします。学年ごとに長期休暇で旅行へ行くこともあります。先輩後輩という関係はありますが、学年を越えて話しやすいところが良さだと思います。

練習では、顧問の先生の指揮のもとで緊張感があります。練習中は集中し、終わった後は仲良く過ごす。オンとオフの切り替えはできていると思います。

 

——型にとらわれない挑戦とはどのようなものですか?

 

私たちは、伝統やブランドが確立された部ではありません。だからこそ、新しいことに挑戦する姿勢を大切にしています。

たとえば過去のコンクールでは、女子部員が白いドレスを着用しました。多くの団体はスーツや決まった衣装で出ることが多いと思いますが、私たちは衣装から型にとらわれないことを表現しました。演奏した曲がキリスト教系の曲だったので、女神のイメージと合致したのだと思います。審査員の方からは、衣装を含めた演出について評価をいただきました。

定期演奏会でも、観客の方をステージに呼ぶ企画に挑戦しました。最初は「本当に成功するのか」と不安の声もありましたが、実際には会場が盛り上がり、笑い声や拍手を多くいただきました。終わってみると、挑戦してよかったと思える企画でした。

 

 

——演奏以外に大切にしていることはありますか?

 

私たちは、演奏技術を高めることだけを目的にしているわけではありません。大学生活という限られた時間の中で、音楽を通じて人間性を育む環境づくりに励んでいます。

特に大切にしているのは、コミュニケーション、協調性、責任感、主体性です。部活動では、パート内で改善点を話し合ったり、幹部が積極的に部員へ声をかけたりしています。そうした機会を増やすことで、部員一人ひとりが自分の考えを発言しやすくなります。

自分の意見を伝えたり、任された役割に責任を持って取り組んだりする経験は、演奏にもつながると思っています。自信がつくと、間違いを恐れすぎずに「このフレーズに挑戦してみよう」と思えるようになります。

一人ひとりがそうした姿勢で練習に向き合うことで、個人の成長だけでなく、チーム全体の演奏の成長にもつながっていくと考えています。

 

——定期演奏会について詳しく教えてください。

 

直近の定期演奏会では、約350名の方に来ていただきました。過去最多に近い人数だったと思います。

演奏会は3部構成で開かれました。第1部では、本格的な吹奏楽の曲を演奏しました。第2部は観客の方を巻き込む企画ステージです。第3部はエンタメステージとして、親しみやすいメドレー曲など、多くの方が聞いたことのある曲を演奏しました。

特に第2部では、観客の方にもステージに参加していただく形にしました。最初はうまくいくか不安もありましたが、実際には会場全体で楽しんでいただけたと思います。「とても楽しかった」「また参加したい」といった声もいただき、部員にとっても、観客の方と一緒に演奏会をつくる経験になりました。

 

 

——外部交流で印象に残っていることは何ですか?

 

JRすいそうフェスティバルが印象に残っています。毎年参加しているイベントで、JRの車両点検施設で演奏をします。地域イベントに貢献できることに加えて、普段は見られない施設の内部や車両点検の様子を見られる点も印象に残っています。

ノーザンシドニー吹奏楽団との国際交流演奏会も印象的でした。私たちにとって、オーストラリアの団体と一緒に演奏する初めての機会でした。英語への不安はありましたが、相手の方々とコミュニケーションを取りながら本番を成功させました。部員にとっても、特に記憶に残る演奏会だったと思います。

 

——西川さん自身は部活動を通じて何を学びましたか?

 

私は、成長することの楽しさを学びました。

中学と高校でも吹奏楽を続けていましたが、現在のように継続的に指導してくださる先生がいる環境ではありませんでした。音楽を楽しむことが中心で、それはそれで楽しかったのですが、自分が大きく成長している感覚はあまりありませんでした。

大学に入ってからは、演奏会のたびにできることが増えていると感じます。部長として前に立つ機会もいただいています。分からないことやつまずくことはありますが、先頭に立って部を引っ張る責任を持つことは、自分にとって新しい挑戦です。

定期演奏会で部長として挨拶をしたことも印象に残っています。人前で話すことは得意ではありませんでしたが、文章を考えて、覚悟を決めて話しました。そうした経験も、自分の成長につながっています。

 

 

——いつも応援してくださっている方々へのメッセージをお願いします。

 

いつも応援してくださり、ありがとうございます。これからも、皆さまの心に残る演奏をお届けできるように、日々練習を重ねていきます。今後とも温かいご声援をよろしくお願いいたします。

入部を考えている学生の方には、音楽に真剣に向き合いたい気持ちがあれば、ぜひ一度私たちの雰囲気を知ってほしいです。演奏技術だけではなく、コミュニケーションや責任感、主体性も身につけられる場所です。仲の良さと、練習に向き合う真剣さの両方がある部だと思っています。興味がある方は、一度見学に来てみてください。