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業界研究はいつからはじめるべき?状況別や判断基準を解説

就職活動には業界研究が必要ですが、「いつから始めたらいいのか」と悩む学生は少なくありません。業界を十分に理解していないと、ES(エントリーシート)の作成や面接への準備が不十分となる可能性があります。この記事では、就活活動の一般的なスケジュールやインターンシップの時期をふまえて、業界研究をいつから始めるべきかを解説します。

 

目次

業界研究はいつから始めるべき?

・業界研究はいつから?状況別に解説

・業界研究はいつから?判断基準を解説

 

業界研究はいつから始めるべき?

 

業界研究を始めるタイミングですが、早めに開始するに越したことはありません。例えば、部活動やアルバイトなどで忙しい場合であっても、少なくても就職活動が解禁する前には情報収集を開始しましょう。また、インターンシップや就職活動のスケジュールを意識しながら、あとから困らないように進めることが大切です。

 

就職活動のスケジュール

大学3年生の4月(3年生になってすぐ)にはインターンシップの申し込みが始まります。そして、3年生の3月に企業説明会やエントリーが開始されるため、十分な準備が必要になります。そのため、3年生になると企業や業界研究、自己PRや志望動機の作成などを始めることが一般的です。

 

特に3年生の夏休みは動きやすいので、情報収集をするのに最適なタイミングといえます。企業の新卒採用スケジュールは基本的に毎年変わらないので、逆算して準備を始めることが大切です。業界研究は、面接やES(エントリーシート)の作成の他に、どの業界で働きたいかを判断する基準にもなります。そのため、出来る限り早めに始めることで、スムーズに就職活動を進められます。

 

インターンシップ前に始めるべき理由

実際に企業での実務を経験できるインターンシップは、就職活動を成功させるために重要な機会です。加えて、インターンシップに参加する前に業界研究を十分にしておけば、業界への理解度をより深められます。

 

業界の特徴や市場動向、成長度などを把握しておけば、インターン応募時のアピールポイントにもなるでしょう。また、業界研究で得た情報は、ES作成時や面接対策時にも活かせます。

 

業界研究はいつから?状況別に解説

 

就職活動が解禁される大学3年生の3月より前に業界研究を始めておくと、じっくりと進められます。しかし、インターン参加や部活動、その他学生の状況によって、業界研究を始めるタイミングは異なるでしょう。それぞれ始めるタイミングに合わせて、最適な取り組みをすることが重要です。

 

 3年生から始める場合

3年生から業界研究を始めると、時間にゆとりがあるため入念な情報収集ができます。あえて研究する情報を絞る必要はなく、少しでも気になった業界を比較し自分に合っているかどうかの確認が可能です。また、OBやOG訪問、会社説明会やセミナーへの参加など、幅広い情報収集ができます。

 

時間をかけて研究することで、知識が十分に身につくほか、ESや面接準備に活かしやすくなります。このように、じっくりと業界研究を行うためにも、3年生から始めるのがおすすめです。

 

4年生から始める場合

3年生のうちから業界研究を始めたいのですが、学業やその他の取り組みなどでなかなか始められないこともあるでしょう。時間に制限があるとはいえ、工夫すれば十分に対応できます。例えば、研究する業界をある程度絞ることで、一つの業界に対する研究時間を確保することが可能です。また、業界研究や企業業界、ES作成を同時に平行して行う方法もあります。

 

さらに、業界を分析している記事を使って、時間をかけずに業界について把握することもできるでしょう。3年生から始めるのと比べて時間に限りがあるため、幅広く研究するのではなく、業界や分野(成長性や必要とされる人材など)に絞ることが大切です。

 

インターン時期に合わせる場合

インターンシップに参加する場合は、その前に業界研究を行うようにしましょう。事前に業界の動向を把握していると、採用担当者にやる気が伝わるため、選考されやすくなる場合があります。

 

さらに、事前に知識を身に付けることで、インターン中の業界や企業の理解度を深められます。インターンはただ期間中に学ぶだけでなく、事前の研究から始まるのです。

 

業界研究はいつから?判断基準を解説

 

業界研究を始めるタイミングは、一人ひとりの就職活動の状況によって異なります。自分がどのような状況にあるのかを把握した上で、業界研究を決めるようにしましょう。

 

1. 志望する業界や企業が明確でない場合

志望する業界や企業が決まっていない場合は、早めに業界研究を始めましょう。業界を理解する他、複数の業界を比較することで「やりたいこと」や「自分を活かせる場」を見つけられます。

 

また、求められる人材像とやりたい要素の共通点が見つかると、志望動機が書きやすくなります。少しでも気になる業界が見つかったら、次に企業研究を行い、応募先の企業を見つけることが可能です。企業研修に関する詳しい説明は「企業研究のやり方とは?基本的なポイントから具体的な方法まで」を参考にしてください。

 

2.自己分析に困っている場合

就職活動をするためには、まず自分自身を理解する必要があります。うまくいかないとお悩みの場合は、業界研究が一つの解決方法です。業界の特徴や必要とされる人材を把握して、自分の経験やスキルなどを活かせるかどうかを確認しましょう。

 

例えば、プロジェクトでの業務が多い場合、アルバイトや部活動などでの経験が活きる場合があります。リーダーをした人であれば、「経験を活かして、将来的にプロジェクトリーダーを目指しています」と具体的に説明することが可能です。自己分析について、さらに「自己分析のやり方|就職活動を効率的に進める方法を解説」で詳しく説明しているので参考にしてください。入念に自己分析をすることで、業界研究をESの作成や面接などに活かすことができます。

 

3.面接やESにつなげる場合

業界研究で得た情報は、面接やESにつなげることが一般的です。そのため、ESを準備する前には業界研究を済ませておくことが大切です。業界全体の動向を把握した上で、企業研究の情報や、自己分析の内容を関連づけることで、説得力のあるESを準備できます。ESで作成した内容はそのまま面接で活かせます。面接対策について詳しくは「面接対策のやり方とは?実践するメリットと練習方法を解説」の記事をご確認ください。

 

また、同じ業界の他社について理解した上で、希望する企業を選ぶ理由を説明できると、採用担当者の評価を高めることが可能です。就職活動においてどのプロセスでも業界研究は必要であるため、事前に実施するようにしましょう。

 

業界研究をいつからすべきか把握しよう

業界研究は、企業研究やES、面接の準備、また自分がどの企業や業界に合うのか判断するための土台となります。そのため、早めに準備するようにしましょう。目安としては、3年生の3月には就職活動が解禁となるため、その時点で業界研究を終わらせておくことが大切です。

 

4年生から始める場合でも、工夫をすれば十分に対応可能です。また、インターンを申し込む場合は、事前に業界研究を済ませるとスムーズに応募できます。自分にとって業界研究の適切なタイミングを把握して、就職活動を有利に進めましょう。