企業研究ノートの作成方法|就職活動で活かすポイントを解説
企業研究ノートとは、企業に関連した情報をまとめたもので、就職活動を効率的にさせるためのツールです。自己PRや志望動機など必要な情報をまとめておけば、ESの作成や面接での採用担当者に対する回答などに活用できます。
本記事では、企業研究ノートの目的や作成方法、また就職活動で活かすポイントを解説します。
目次
- 企業研究ノートとは
- 企業研究ノートを作成する方法
- 企業研究ノートを就職活動に活かす方法
企業研究ノートとは

企業研究ノートは、応募しようとしている企業や興味のある企業の情報を体系的にまとめたものです。情報を理解しやすくすることで、自己PRや志望動機、面接準備などがしやすくなります。また、業界研究ノートと併用すれば、より企業理解度を高められます。
業界研究ノートについて、詳しくは「業界研究シートの書き方と就職活動に活用するポイントを解説」をご確認ください。
1.企業研究ノートを活用する理由
企業研究ノートの活用によって、企業概要や採用情報、業界のニュース、セミナーやOB・OGの訪問などから得た膨大な情報の整理が可能です。必要な情報だけを企業研究ノートにまとめると、必要な内容をすぐに理解しやすくなります。さらに、自分の経験やスキルなどと関連づけたメモを残すと企業理解が深まり、自己PRや志望動機の作成に活かすことが可能です。
採用担当者は、応募者が企業や業務内容についてよく理解をしているのか、どのように考えているのか、これまでの経験をどう活かすのかを判断します。そのため、採用担当者の評価を高めるために、企業研究ノートの活用は効率的な準備方法だといえるでしょう。企業研究について詳しくは「企業研究のやり方とは?基本的なポイントから具体的な方法まで」をご確認ください。
2.企業研究ノートの目的
企業に関連する情報は、企業概要や主な事業、ビジョン、企業理念などの基本的なもの以外に、業界での立ち位置、将来性、採用する人材の傾向など決して少なくありません。そこで、企業研究ノートにこれらをまとめることで、スムーズに理解できるほか自分なりに分析をしやすくなります。
複数の企業研究ノートを比較することで、自分に合った企業を見つけられるでしょう。また、企業研究ノートで情報を整理して、自己PRや志望動機をより明確に書けるようになります。そのため、採用担当者の評価を高めるために、企業研究ノートは欠かせません。
3.ノートの種類
企業研究ノートは、正式な形式が決まっているわけではありません。紙のノートは、文章だけでなくイラストや図を入れたり、マーカーを引いたり、自分にとって見やすく工夫できます。手書きの方が頭に入りやすいといった方もいらっしゃるでしょう。
一方で、GoogleスプレッドシートやExcelを始めとしたデジタルツールは、膨大な情報でも管理しやすく、情報の検索や分析がしやすいといったメリットがあります。それぞれ異なる特徴があるため、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
企業研究ノートを作成する方法
企業研究ノートを作るにあたって、主に3つのステップで進めると効率的な情報の整理が可能です。
- 基本的な情報
- 強みや将来性・競合他社など
- 学生の経験につなげるポイント
1. 基本的な情報
まずは、会社概要や規模、事業内容、本社の住所など、公式サイトで入手できる情報を整理しましょう。また、企業の採用ページや就活サイトなどで、企業が必要としている人材の特徴を把握することも重要です。
採用されるためには、企業が求めている人材であることが求められます。そのため、自分の性格に合っているのか、スキルや経験はその企業で活かせるのかの確認が可能です。時間がある人は、OBやOG訪問で活躍している人材について聞いてみるのもよいでしょう。
2.強みや将来性・競合他社など
基本的な情報をまとめた後は、企業の強みや将来性、競合他社の情報を調査しましょう。まず、企業の市場シェアや他社と比較してどのようなサービスや技術があるのかなどをリサーチします。また、その強みによってどのような将来性があるのかの把握が必要です。
業界研究を同時に行う必要がありますが、詳しくは「業界研究のやり方とは?就職活動に活用するポイントを解説」の記事をご確認ください。同じ業界の企業を複数社比較して、扱う商品や事業展開、戦略などを比較すると企業の強みがよりわかりやすくなります。
3.学生の経験につなげるポイント
採用担当者は、学生の経験やスキルがどのように業務に活かされるのかを判断しています。企業研究ノートでまとめた企業の基本情報や強み、将来性、競合他社などを確認した上で、自身のスキルや強みの活用でどのように貢献できるのかを考えましょう。また、企業理念や取り組みなどに共感した場合は、理由を考えることも必要です。
例えば、「アルバイトでチームで売り上げ向上に向けた取り組みをしていました。その経験を活かして、御社のチーム活動に活かします。」や「環境学を勉強しており、御社の環境への取り組みに共感しました。」などと具体的に回答できます。企業研究で調べた内容と自分の経験と連携させることで、自己PRや志望動機の作成につなげましょう。
企業研究ノートを就職活動に活かす方法
※面接を受けている人の画像(できれば男性)※
企業研究ノートは就職活動に活かすことが重要ですが、次の3つの方法が挙げられます。
- 志望動機やESに活かす
- 面接対策に活かす
- ミスマッチをなくす
1. 志望動機やESに活かす
志望動機やESの作成にあたって、企業研究ノートの活用が効果的です。企業研究ノートには、必要な企業情報や、自分の経験やスキル、キャリアビジョンとの連携性などが書かれているため、志望動機やESをより具体的な内容にできます。
例えば、「学生時代に培ったリーダーシップを活かして、御社の取り組みに貢献したいと思っています。」のような書き方が可能です。さらに、企業研究ノートは複数の企業を比較しているため、「なぜその企業に応募したのか」といった理由をより詳細に採用担当者に伝えられます。
2.面接対策に活かす
企業研究ノートでまとめた内容は、面接対策にも活用可能です。面接では、次の内容がよく聞かれる傾向にあります。
- 事業内容についてどのような思いがありますが
- これまでの経験を活かせますか
- 学生時代の取り組みを教えてください
- 将来はどのようなプランを考えていますか
企業についての情報以外に、自分の経験や強みなどを関連づけてノートに記載していると、上記の質問に詳しく回答することが可能です。また、企業に対して質問する機会に備えて企業研究ノートを整理した際に質問をリストアップしておけば、採用担当者にやる気を伝えられます。また、十分に準備することで、自信を持って面接に臨みやすくなるでしょう。
3.ミスマッチをなくす
就職活動において、自分に合った企業であるのか、将来やりたいことができる環境であるのかを把握することが大切です。企業研究ノートでは、事業内容や企業理念、将来性などをまとめるため、ミスマッチを減らしやすくなります。
また、複数の企業を調べて比較することで、競合他社の方が自分に合っていると気が付く場合もあります。企業研究した上で不明な点は、面接の逆質問で確認しましょう。入社後に「自分に合っていなかった」と思わないよう、企業研究ノートを活用した十分な準備が必要です。
企業研究ノートを活用して効率的に就職活動を進めよう
企業研究ノートは、企業関連の情報をまとめるのが目的です。しかし、自分の経験を活かせるか、他の企業との比較、志望動機や自己PRの作成など、さまざまな活用方法が挙げられます。
就職活動を続けていると膨大な情報を目にするはずです。そこで、企業研究ノートで必要な情報を整理して、効率よく就職活動に臨むようにしましょう。
