23カ国の仲間と日本のモノづくりを支える。追求する「人材の定着」と「利他」の心。——フジアルテ株式会社
日本の製造業が直面する人手不足という課題に対し、フジアルテ株式会社は「人材の定着」を軸にした独自のサービスを展開しています。同社は、日系ブラジル人をはじめとする23カ国出身、約1万600名の多国籍なスタッフを抱え、ビザ取得や住環境の整備といった生活基盤までを包括的にサポートしています。
組織の根幹にあるのは「利他」の精神です。個人のノルマよりもチームの成果を重視する文化が定着しているのが特徴です。また、メンバー全員がそれぞれの長所を伸ばし、短所を補いあいながら目標達成に向けて取り組みますが、上手くいかない時は上司と共に失敗の要因を分析し改善に向けたアドバイスを行うなど、若手の挑戦を後押しするスタンスが同社の成長を支えています。採用担当の粟野さん、江崎さん、齊藤さんの言葉から、フジアルテで働くことの具体的な魅力と、学生が社会に出る上で持っておきたい視点について紐解きます。

——フジアルテが展開する事業内容について教えてください。
フジアルテは、日本の基幹産業である「製造業」に特化した総合人材サービスを展開しています。自動車、電子機器、食品など、私たちが日常的に手にする製品の製造現場を、約1万600名の従業員とともに支えています。
私たちの強みは、単なる「労働力の提供」にとどまらず、製造工程を一括して引き受ける「請負」に注力している点にあります。派遣が「労働力の提供」であるのに対し、請負は「製品の納品まで責任を持つ」ビジネスモデルです。この責任の重さが、お客様からの信頼につながっています。また、近年ではエンジニア派遣事業も強化しており、ITや設計といった技術的な領域へも支援の幅を広げています。「短期的な売上を追うのではなく、長期的な就業を前提としたご紹介をする。」この姿勢こそが、1万人を超える規模まで成長したフジアルテの根幹にあります。
——多国籍な人材が活躍されていますが、どのような支援体制を整えていますか?
フジアルテの最大の特徴は、非常にグローバルな組織であることです。全スタッフの約半数が外国籍で、現在は23カ国から集まった仲間が活躍しています。特に日系ブラジル人の支援においては、現地法人を構えて30年以上の歴史があり、業界のパイオニアであると自負しています。
私たちが大切にしているのは、日本で働く決意をした彼らの「覚悟」に寄り添うことです。単に仕事を紹介するだけでなく、ビザの取得、安心して暮らせる住環境の提供、さらには言語の壁を解消するための通訳の配置など、生活面までを徹底的にサポートします。来日当初は「こんにちは」さえ分からなかったスタッフが、私たちの支援を通じて日本での生活に馴染み、現場の中核を担う存在へと成長していきます。そのプロセスに寄り添えることは、私たち自身の誇りでもあります。

——製造現場の重要課題である「定着」に対して、どのような解決策を持っていますか?
「人が入ってもすぐに辞めてしまう」という製造業界の課題に対し、私たちは「定着率の改善」をサービスの核に据えています。派遣であっても短期の仕事は受けず、長期就業を前提としたご紹介に限定しているのも、定着へのこだわりゆえです。
具体的な施策として、現場スタッフを支援する「コミュニケーションツール」を導入しています。日々のコンディションや人間関係に関する悩みをシステムで可視化し、わずかな変化も見逃さず、営業や事業所が即座にフォローへ動きます。「直接は言いづらい悩み」を早期にキャッチし、解決につなげる再現性のある仕組みです。また、キャリア教育や資格取得の報奨金制度を整え、現場で「自分の成長」を感じられる環境づくりも徹底しています。
こうしたノウハウを自社だけに留めず、製造業各社に向けた「定着改善セミナー」も開催しており、毎回100社以上が参加するほどの反響を得ています。現場の「負」を解決するこの取り組みは、日本のモノづくりを根底から支える大きな社会貢献となっています。
——組織文化として大切にしている「利他」や「他力活用」とはどのような考え方ですか?
人材業界は個人が数字を競うイメージが強いかもしれませんが、フジアルテには個人ノルマが一切ありません。私たちが何よりも大切にしているのは「利他(りた)」の精神です。つまり、自分だけが良ければいいのではなく、誰かのために行動し、チーム全員で目標を達成しようというマインドです。
その象徴が、「他力活用(たりきかつよう)」という言葉です。一人でできることには限界があります。だからこそ、素直に仲間に助けを求め、また仲間の力を引き出すための環境整備やマネジメントに力を注ぎます。困っているメンバーがいれば自然と周囲が手を貸し、成功も失敗もチーム全体で分かち合います。こうした社風があるため、社内には常に温かい空気が流れています。
利己的にならず、仲間のために汗をかける人。そして周囲の力を借りる謙虚さを持てる人。そんな「利他」の心を持つ社員が集まっているからこそ、私たちは1万人を超える規模になっても、強い結束力を保てているのです。

——失敗してもマイナス評価にならないというのは本当ですか?
はい、本当です。フジアルテには、挑戦による失敗を減点対象とする「マイナス評価」の仕組みは存在しません。失敗を責めるよりも、そこから何を学び、どう次に活かすかを重視する「失敗に寛容な文化」が根付いています。
日々の行動指針となっているのが、全社員で共有する「フィロソフィ」です。当社では、自分の業務を振り返り、今の思いを発表する場を設けています。そこで誰かが発表した内容に対して、周囲は決して否定をしません。まずはしっかり受け止めた上で、「こうすればもっと視野が広がるのではないか」といった前向きなフィードバックを徹底しています。
「なぜ失敗したのか」という原因をチームで話し合い、再発防止の仕組みを作ります。このプロセスが徹底されているため、若手社員も失敗を恐れず、安心して「まずはやってみる」という一歩を踏み出せます。この心理的安全性の高さが、個人の成長と組織の活力を生み出す源泉となっています。
——若手社員がキャリアを築いていく上で、どのような選択肢やチャンスがありますか?
フジアルテのキャリアパスは、本人の意思を最大限に尊重する仕組みです。入社3年目からは毎年「職種希望調査」を実施しています。営業、採用、生産管理、企画、バックオフィスなど、多岐にわたるフィールドから自分の進みたい道を選択できます。
特徴的なのは「現場第一主義」の育成ステップです。新卒で入社後は、約2か月間現場のオペレーターとしてメーカーやスタッフに最も近い場所で経験を積みます。現場での働き方や苦労を肌で知っているからこそ、その後の営業職や採用職、生産管理職として勤務に当たる際に、より相手に寄り添うことができるのです。成長スピードも速く、入社5年目で300名規模のスタッフを抱える拠点の営業所長を任される社員もいます。
また「全国転勤型」と「地域限定型」のコース転換も3年目以降は毎年可能です。ライフステージに合わせて柔軟に働き方を選べ、スペシャリストとして道を極めることも、ゼネラリストとして組織を動かすこともできます。

——社内の雰囲気や、社員同士の人間関係について教えてください。
一言で言えば、「非常にフラットで温かい」関係性です。上下関係による萎縮はなく、若手の意見も「まずは聞いてみよう」と受け止める風通しの良さがあります。
その仲の良さを象徴しているのが、有志による「クラブ活動」です。社内には22ものクラブがあり、3人仲間が集まれば誰でも設立でき、会社から運営費のサポートも受けられます。活動内容は、本格的なスポーツから、カラオケ、謎解きといった文科系のものまでさまざまです。これらの活動は一切強制ではなく、「行きたい人が自由に行く」という大人同士の心地よい距離感が保たれています。
また、平日の夜に飲みに行くグループもあれば、土日に集まって趣味を楽しむグループもあります。役職を超えて一人の人間として向き合い、オフの時間も自分らしく過ごせます。こうしたフラットな関係性があるからこそ、仕事の現場でも互いに遠慮なく相談し合い、助け合える「強いチーム」が作られているのだと感じます。

——社会に出る準備をしている学生へ、いま伝えたいメッセージをお願いします
学生時代を終え、社会人になるということは、「与えられる側」から「与える側」に変わることです。私たちは、この転換こそが社会に出る最大の醍醐味だと考えています。
自分が主体的に動いた結果、誰かの役に立ち、感謝され、それが数字や成果として自分に返ってきます。この「与える喜び」を知ると、仕事は最高にワクワクするものに変わります。だからこそ学生の皆さんには、いま取り組んでいる部活動やアルバイト、趣味など、何でもいいので「やりきった」と思える経験を積んでほしいです。そこで得た自己肯定感は、社会に出た時の大きな武器になります。
私たちが求めるのは、素直で謙虚な心を持ちつつ、自分の考えいわば「自分軸」を持てる人です。正解のない時代だからこそ、周囲の意見を柔軟に取り入れながらも、一歩前へ踏み出せる。そんなあなたと一緒に働ける日を、心から楽しみにしています。フジアルテというステージで、ぜひ「与える側」の楽しさを体感していただけたらと思います。

粟野 新太朗
人材開発部 社員採用チーム リーダー
2023年9月にフジアルテ株式会社へ中途入社。HR事業会社、広告・メディア会社にて営業・企画・人事と幅広い職務を経験。その経験を活かし、事業成長に欠かせない新卒採用・中途採用・顧問採用責任者として、採用戦略とチームマネジメントに取り組む。
江崎 遥香
人材開発部 社員採用チーム
2022年4月にフジアルテ株式会社へ新卒入社。営業所にて新規開拓、既存顧客やスタッフフォロー、新規応募者の面接業務などを約2年半経験し、現在の社員採用チームへ異動。新卒採用に関わる企画から進捗管理、説明会、面接・面談まで全般の業務を担当。
齊藤 優
人材開発部 社員採用チーム
2023年4月にフジアルテ株式会社へ新卒入社。インサイドセールスとして新規顧客開拓を約1年経験したのち、現在の社員採用チームへ異動。新卒採用業務として説明会や面接・面談を担当しながら、企業公式Instagramの運用に携わり、主に新卒向けの情報発信を行う。