“仕事を志事”に。キーエンスから学んだ組織づくりとは——株式会社S＆Kエージェント

企業の成長を支える「営業」と「採用」。その本質に向き合い、再現性ある仕組みづくりを行うS&Kエージェント。同社は、新規リード獲得を最適化する「アポトローブ」と、採用の母集団形成を高度化する「ジョブトローブ」を中心に、企業の成長を支援しています。

また、「仕事を志事に」というビジョンを掲げ、挑戦と誠実さを重視した組織づくりにも取り組んでいます。

営業と採用の課題を解決する2つのプロダクト、組織づくりのこだわり、そして仕事に向き合うスタンスなど、働くことの面白さが随所に感じられる企業です。

「本気で働くことは、人生を変える力がある」——その言葉の背景にある想いを、片岡さんに伺いました。

 

 

 

——まずは、御社の事業内容について教えてください。

 

S＆Kエージェントは、企業の「営業」と「採用」という成長の根幹を支える領域で、伴走型の支援を行っています。

営業領域では、新規リード獲得を最適化する「アポトローブ」を中心に、市場分析からターゲット選定、メッセージ戦略、運用代行まで一貫してサポートしています。

また、採用領域では「ジョブトローブ」を提供し、候補者リサーチやスカウト文章の設計、管理までを体系化して、企業が“求める人材に正しく届く採用活動”を実現できるよう支援しています。

どちらのサービスにも共通しているのは、「ただの代行」ではなく、企業の未来に向き合っていることです。営業でも採用でも、成果につながる本質は“誰に・どのように届けるか”——その本質的な部分を丁寧に設計し、企業の成長をしっかり支えていくことを大切にしています。

 

——アポトローブとジョブトローブは、どのようにして生まれたのですか？

 

アポトローブとジョブトローブは、私自身のキャリアと強く結びついて生まれたプロダクトです。

新卒でキーエンスに入社した当初、私は「誰よりも訪問する」ことを重視し、行動量を増やす営業に取り組んでいました。しかし、成果は思うように上がらず、成績は全国でも下位に位置していました。心身ともに負荷がかかる状態が続き、朝礼中に意識を失って倒れてしまったこともあります。

そのなかで、「とにかく訪問数を増やせばいい」という発想を手放し、“誰が意思決定しているのか”を徹底的に調べる営業スタイルへ転換しました。すると商談の質と受注率も大きく改善し、3年目には最年少昇格、全国ランキングでも1位という成果へつながっていきました。

独立後、多くの経営者と話すなかで気づいたのは、当時自分も苦労していた「そもそもキーマンに出会えていない企業が多い」という営業の構造的な課題でした。

そこで、自身が実践してきた“キーマン探索・仮説検証・メッセージの最適化”を再現性のある形に落とし込んだのがアポトローブです。

 

 

そしてジョブトローブも同じ問題意識から生まれました。

採用支援をする中で、魅力のある企業でも求職者に情報が届かず、母集団形成ができていないケースが数多く見受けられたのです。営業も採用も、根底にあるのは「届けるべき相手に、適切に届いていない」という共通の課題です。

それを解消するため生まれたのが、アポトローブとジョブトローブです。

 

——“仕事を志事に”というビジョンには、どんな想いが込められていますか？

 

「仕事を志事に」というビジョンには、“働くことをもっと誇りに思える社会をつくりたい”という強い想いがあります。

私がこの言葉を強く意識するようになった背景には、キーエンスで働いた3年間があります。

当時、学生時代の友人と会うと、多くが「仕事がつらい」「早く帰りたい」と口にしていました。

しかし私自身は、本気で働いたときの達成感や、仲間と挑戦する面白さを知っており、心の底から「仕事ってこんなに楽しいんだ」と感じられる瞬間が何度もあったといいます。その経験があるからこそ、「働くことを前向きに捉えられる人を増やしたい」という思いが強まり、現在掲げている「仕事を志事に」というビジョンへとつながりました。

また社内のコミュニケーションでも、形式的な飲み会より“なぜこの仕事をするのか”を共有する場を大切にしています。週次ミーティングや1on1で価値観や考えを丁寧にすり合わせる文化が根づいており、日々の仕事の目的をチームで確認しながら進めています。

ビジョンを掲げるだけで終わらず、日々の組織づくりにまで落とし込むことを意識しています。

 

——どうして若手がここまで早く成長できる環境になっているのですか？

 

同社の育成方針は「伴走 × 裁量」です。

S&Kエージェントでは、新卒やインターン生でも早期から商談に参加します。

1日5〜7件の商談を担当することもあり、提案先は経営者であることも珍しくありません。もちろん丸投げではなく、仮説づくりからロープレ、振り返りまで細かく伴走します。

私自身、“行動量だけでは成果は出ない”ことを深く理解しているからこそ、「考える力」と「再現性のある進め方」を早い段階で身につけてもらう育成方針を大切にしています。

任せるからこそ成長し、成長がまた新たな挑戦を生む——そんなサイクルが自然と生まれているのです。

 

——S&Kエージェントの人たちは、どんな空気感で働いているのですか？

 

社員を一言で表すと、「本気で熱く、誠実に向き合う“いい人たち”」です。成果だけではなく仲間を尊重し合う姿勢が強く、前向きで温かい雰囲気があります。意見があれば役職に関係なく発信でき、良い提案はすぐに採用されるフラットさも魅力です。

また、外部の専門家やパートナーとのディスカッションも盛んで、常に学び続ける文化があります。「どうしたらもっとお客様の役に立てるか？」を全員が考えながら日々働いているため、チームとしての成長力も高い組織です。

 

 

——どんな未来やキャリアが広がっていますか？

 

前提としてキャリアは決められたレールではなく、自分でつくっていくスタイルです。

・3年目：裁量あるプロジェクトを任され、自分の提案で成果を生み出すフェーズ
・5年目：意思決定に関わる立場となり、新規事業や組織運営へ挑戦
・10年目：事業責任者として会社の成長を牽引する存在へ

“挑戦した分だけ成長できる”という環境が整っているため、自分の意思次第でいくらでもキャリアを広げられます。

 

——どんな学生と一緒に働きたいですか？

 

S&Kエージェントが求めているのは、特別な経験よりも「主体性」と「誠実さ」を持った学生です。

自分で考えて行動できる人、挑戦を前向きに楽しめる人、仲間やお客様に真摯に向き合える人。そんな学生であれば、未経験でも大きく成長できます。

熱く働きたい人、誰かの役に立つ仕事がしたい人にとって、ここは大きく飛躍できる環境です。

 

 

——最後に、学生へメッセージをお願いします。

 

「本気で働くことは、人生を変える力がある。」

私はこれまで、多くの会社や働き方を見てきました。

うまくいく時もあれば、思い通りにいかない時もある——そんな現実の中で強く感じたのは、“働き方ひとつで、人は何度でも成長できる”ということです。

 

あなたの提案で会社が変わる。

あなたの行動でクライアントが救われる。

あなたの挑戦が誰かの未来をつくる。

 

その積み重ねは、必ずあなた自身の人生を大きく動かす力になります。S&Kエージェントは、挑戦を歓迎し、意見を尊重し、努力を正しく評価する会社です。

“本気で向き合う覚悟”さえあれば、どれだけでも伸びていける環境があります。

大きく成長したい人、熱く働きたい人、日本の競争力を本気で高めたい人。

あなたの“本気”を心からお待ちしています。

 

 

片岡 義仁（かたおか よしひと）
S&Kエージェント株式会社 代表取締役

香川県丸亀市出身。高松商業高校、中京大学で計16年間サッカーに取り組み、「努力を積み重ねる力」と「チームで成果をつくる姿勢」を培う。
2020年に株式会社キーエンスへ入社し、製造・物流・小売など幅広い企業の課題解決に従事。最年少昇格や通期ランキング1位を獲得し、成果を再現する営業スタイルを確立した。
2023年にS&Kエージェントを設立。「仕事を志事に」「ハタラクを再定義する」を掲げ、営業・採用領域で企業の成長支援に取り組んでいる。