イベントは、通過点。行動変容の「その先」まで設計する——株式会社マックスプロデュース
企業と人、ブランドと社会を「体験」でつなぐ。株式会社マックスプロデュースは、イベント・プロモーションの企画運営を通じて、数多くの現場を支える会社です。一つひとつの案件に真摯に向き合い、チームで価値を創り上げていく──その積み重ねの中で、社員一人ひとりが成長し、プロフェッショナルとして活躍できる環境が構築されています。
今回は株式会社マックスプロデュースの代表取締役・桑原裕文さんにお話を伺い、事業の強みや仕事の魅力、現場で大切にしている考え方、そしてイベントの裏側にある「人づくり」と「価値づくり」のリアルに迫ります。

——貴社の事業内容を教えてください。
当社は、インナーブランディングを軸に、企業の成長や経営課題の解決を支援する事業を展開しています。イベントプロデュースを中心に、クリエイティブ制作やブランディングサポート、動画制作などを手がけています。
プロデュースしてきた具体的なイベント例としては、社員総会や表彰式、周年行事や忘年会などです。イベントの企画だけではなく、映像制作やロゴ作成など、デザインを含むクリエイティブ全般にも対応しています。
私たちは単にイベントや制作物をつくることが目的ではなく、「その企業がどんな想いを持ち、どんな組織を目指しているのか」を深く理解した上で、社員一人ひとりの意識や行動が変わるきっかけをつくることを大切にしています。企業理念やビジョンを“体験”として届けることで、組織の一体感を高め、結果として企業全体の成長につなげていく。それが私たちマックスプロデュースの事業の本質です。

——「イベントの前後設計」まで重視している点にはどんな思いがありますか?
私たちは、イベントを「ゴール」ではなく「変化のきっかけ」として捉えています。多くの企業でイベントは大きな盛り上がりを生みますが、当日だけで終わってしまうと、時間とともに熱量は下がってしまいます。だからこそ、イベント前から社員の意識や期待感を高め、終了後も行動変化につなげる「前後の設計」が重要だと考えています。
たとえば、イベントの数ヶ月前からワークショップの実施やキービジュアルの設計、表彰ノミネートの事前発表など、社員一人ひとりが“自分ごと”として考える時間をつくります。当日を一つの到達点としながらも、イベント後にはアンケートや振り返りを行い、学びや気づきを日常の行動に落とし込んでいきます。最終的な目標は、社員の行動が変わり、組織の雰囲気が変わり、結果として業績が伸びていくことです。そのために、イベントの前後まで含めた設計を大切にしています。
——「イベントの前後設計」の要素の一つとして貴社が行っている「わくわくマックス!」について詳しく教えてください。
「わくわくマックス!」は、当社が社内外に向けて配信しているコンテンツで、イベントやプロジェクトの裏側、現場で生まれた気づき、仕事に向き合う中で大切にしている価値観を言葉にして届けています。単なる広報や情報発信ではなく、「人や組織がわくわくする瞬間」を可視化し、その背景にある想いや思考プロセスまで共有することを目的としています。私たちは、イベントを「当日が盛り上がって終わり」にしたくないと考えています。「わくわくマックス!」は、仕事の中で感じたわくわくや葛藤、迷い、挑戦の過程ににある、人や組織を前に進めるヒントを丁寧に言語化し、共有し続けることで、想いや学びを一度きりで終わらせない場でもあります。
発信するテーマは、イベントづくりのノウハウに限りません。現場での判断の背景や、チームとして大切にしている考え方、社員一人ひとりの価値観や原体験など、「なぜそう考えたのか」「どんな想いでその選択をしたのか」といったプロセスを重視しています。正解を提示するのではなく、読む人自身が考えるきっかけになることを大切にしています。

——今後、「わくわくマックス!」を通じて実現したいことはありますか?
「わくわくマックス!」は、社内においても価値観を共有する共通言語として機能しています。新しいメンバーが加わった際や、判断に迷ったときに、「私たちは何を大切にしている会社なのか」を思い出す拠り所になる。また、事前に「わくわくマックス!」の発信に触れて共感した人が集まることで、採用後のギャップが少なく、同じ方向を向いて働ける組織づくりにもつながっています。今後も「わくわくマックス!」を通じて、当社の考え方や姿勢を社内外に発信し続けていきたいと考えています。わくわくは個人で完結するものではなく、連鎖していくもの。この発信をきっかけに、新たな挑戦や出会いが生まれ、人や組織が前に進む循環をつくっていくことを目指しています。
——社員の方々は、どんなところにやりがいや手応えを感じていますか?
社員がやりがいや手応えを感じるのは、仕事の成果が目に見える形で返ってくる点です。私たちの仕事は、単にイベントを派手に演出することではなく、「このイベントを通して何を変えたいのか」をお客様と深く話し合い、同じゴールに向かって数ヶ月間並走することにあります。
イベント後に「想像以上の結果になった」「会社の雰囲気が本当に変わった」といった声をいただいたり、担当者の方が喜んでくれたりする瞬間に立ち会えることは、大きな達成感につながります。お客様の変化や社員の表情の変化を直接感じられるため、自分たちの仕事が組織や人に確かな影響を与えていると実感できるという“手触り感”が、この仕事ならではのやりがいだと感じています。

——桑原さんが代表になるまでの経緯を教えてください。
これまで30年間、イベントプロデュースに関わっています。20代の頃には海外アーティストの来日イベントや、大規模な表彰式など、いわゆる「華やかな現場」を数多く経験してきました。前職ではイベント制作会社で役員も務め、現場ディレクターからプロデュースまで一通り経験しています。しかし、代理店経由の仕事が多くなるにつれて、「もっとクライアントの近くで、責任を持って仕事がしたい」という思いが強くなり、38歳のときに独立し、株式会社マックスプロデュースの設立につながりました。創業当初は少人数でしたが、幸いにもこれまでのご縁から仕事をいただくことができ、「イベントを起点に、組織や人が本当に変わっていく瞬間」を間近で見られるようになりました。
2025年現在は代表として、単なるイベント制作ではなく、企業の想いや課題に深く寄り添いながら、前後設計まで含めたブランディング支援に力を入れています。これまでの経験すべてが、今のマックスプロデュースの在り方につながっていると感じています。
——入社後のキャリアステップについて教えてください。
入社後は、まずアシスタント業務からスタートします。座学だけで知識を学ぶのではなく、実際の現場に同行し、イベントの空気感やお客様とのやり取り、現場ならではの緊張感や熱量を体感してもらうことを重視しています。現場を知ることで、企画や演出の意図をより深く理解できるようになるからです。
その後、3年目を目安にプロデューサーとして案件全体を任される立場へステップアップします。5年目にはMG(マネージャー)やGM(ゼネラルマネージャー)としてチームやプロジェクト全体を統括する役割も目指せます。さらに経験を積み、10年目には役員として会社の経営や事業づくりに関わる道も開かれています。現場力と視座の両方を高めながら、段階的に成長できるキャリア設計を整えています。

——貴社が大切にしている仕事への向き合い方について教えてください。
私たちが一番大切にしているのは、「派手なイベントをつくること」ではなく、「このイベントを通して、何をどう変えたいのか」を徹底的に考えることです。イベントはあくまで手段であって、ゴールではありません。だからこそ、最初の段階でお客様としっかり向き合い、経営課題や組織の状態、社員の皆さんが今どんな壁に直面しているのかを丁寧にヒアリングすることを意識しています。その上で、イベントの前後も含めた設計を行い、熱量やメッセージが一過性で終わらないように工夫しています。見た目の演出や盛り上がりよりも、「終わった翌日から行動が変わるか」「会社の空気が少しでも前向きに変わるか」を重視しています。お客様と同じ目線で悩み、同じゴールを目指して伴走するという姿勢こそが、私たちの仕事の向き合い方です。
——貴社ならではの強み・他社との違いはどこにありますか?
私たちの強みは、何よりも「人間くささ」です。バリューでも「人間力」を掲げてます。「人の想い」に最後まで向き合う姿勢を持って、表面的な要望ではなく、その背景にある経営者や担当者の本音まで汲み取り、クライアントと同じ目線で考え続けることを大切にしています。また、イベントを「単発の制作物」として扱わず、前後の設計まで含めて一つのプロジェクトとして捉えている点も大きな違いです。イベント前の仕掛けや終了後の行動変化まで見据えることで、メッセージや熱量を一過性で終わらせません。
派手さよりも「その会社に本当に必要な形か」を基準に提案することで、社員の行動や組織の雰囲気が変わったと感じていただける。そこが、私たちならではの価値だと思います。
——どんな学生・人材が活躍しやすいと感じますか?
私たちが重視しているのは、「人が好きかどうか」です。イベントやインナーブランディングの仕事は、相手の話を聞き、その背景まで想像しながら向き合える人が活躍していきます。
採用においては、当社のフィロソフィー・パーパス・ビジョン・バリュー(PPVV)に共感できるかを大切にしています。特に重視しているのは、バリューの「人間力」です。コミュニケーション力だけでなく、聴く力、構成力、そうぞう力(想像・創造)、調整力、そして最後までやり切る推進力。こうした力は、最初から完璧である必要はありません。考え続ける姿勢と、人に真剣に向き合う誠実さを持った人ほど、この仕事の面白さを実感し、成長していけると感じています。

——学生に向けて、メッセージをお願いいたします。
この仕事は、正解が最初から決まっているものではありません。お客様の想いを聞き、組織の背景を理解し、どうすれば一歩前に進めるのかをクライアントと一緒に考え続ける仕事です。
だからこそ、「人が好き」「相手の話を聞くのが苦じゃない」「目の前の人のために考えたい」という気持ちを持っている人は、成長できると思います。現場で学びながら、人間力を磨いていける環境は整っています。大学生活の延長ではなく、社会に出て本気で人と向き合う経験を積みたい方にとって、マックスプロデュースは挑戦しがいのある場所です。ぜひ、自分の可能性を試しに来てください。
桑原裕文
代表取締役
イベント制作会社にて現場経験を積み、数多くの企業イベントやプロジェクトを担当。その後、38歳で株式会社マックスプロデュースを設立。イベントプロデュースにとどまらず、インナーブランディングや組織開発の分野まで領域を広げ、企業の想いを行動変容につなげる伴走型支援を行っている。