“人類をタレントに。”個性や才能が輝く社会へ。SNSを起点に共創文化をつくる——株式会社Natee

2025/12/26

多くの人がSNSを利用し、クリエイターがトレンドを創る時代。その最前線で、新しいマーケティングの形を生み続けているのが株式会社Nateeです。「人類をタレントに。」というユニークなミッションを掲げ、SNSを起点にブランドとクリエイターの共創を支える背景には、どんな想いがあるのでしょうか。

今回は、HR本部人事の緑川藍さんに、事業内容と採用観についてお聞きしました。

——貴社の事業内容について教えてください。

Nateeは、SNSを起点としたマーケティング支援を行っている会社です。ブランドとクリエイター双方の魅力を引き出す「共創型のマーケティング事業」を強みにしていて、多くのブランドの事業成長を支援させていただいています。もともとはTikTokなどのショートムービーを活用した、商品・サービスのプロモーションが中心でしたが、現在はSNSだけでなく、オフラインイベントや駅ナカ広告、楽曲制作、漫画など表現の幅を広げながら、統合的なマーケティング支援を行っています。

──貴社の取り組みを具体的に教えて下さい。

Nateeを象徴する「共創型プロモーション」では、SNS上で話題を生むこと自体をゴールにするのではなく、ブランドの事業成長に寄与することを目的に、プロモーションの企画・制作・ディレクションまで一貫して支援しています。

まず、ブランドの課題整理、ターゲット設定、施策の狙いの定義など、成果につながる戦略部分を丁寧に設計します。そのうえで、目的に最も適したクリエイターのキャスティングやSNSを起点にしたプロモーションをご提案するのが特徴です。

実行フェーズに入ると、クリエイターが制作する動画のディレクションを担当したり、案件によっては、台本作成・撮影・編集まで担当することもあり、クリエイターと一緒に細部までこだわりながらより良い表現に仕上げていきます。

ありがたいことに大手ブランドとの直接のお取引が多く、年間コミュニケーション戦略の設計を任せていただくなど、単発ではない中長期の伴走も増えています。

▼具体的な事例（一部）

・漫画「左ききのエレン」の作者であるかっぴーさんと組んだ三社合同のプロモーション

・しなこさんを起用したレゴ®ブロックのプロモーション

・人気声優、石川界人さんがマスカラ役を演じたプロモーション

・きゅるりんってしてみてさんを起用したKATEのオリジナルキャンペーン

・アイドルを起用したバトルLIVE＆楽曲制作プロモーション

——クリエイター共創型のマーケティングを推進する背景には、どんな想いがあるのでしょうか？

Nateeが創業時から掲げているミッションは「人類をタレントに。」です。

このミッションの意味は、芸能人やタレントを生み出したいということではなく、“その人が持つ個性や才能に光を当てたい”という想いです。

クリエイターの方々は、まさに「自分の個性を表現することで価値を生んでいる存在」です。企業もまた、ブランドとしての世界観や唯一無二の価値を持っています。その間にNateeがプロデューサーとして介在し、クリエイターとブランド双方の魅力を最大限に引き出すクリエイティブを生み出すことで、新たな価値創出につながると考えています。

——貴社のミッションを体現する社内文化についても教えてください。

当社には「Natee Commitment」と呼ばれる3つの行動指針があります。

・Respect（リスペクト）：個では成せない成果を実現するために、尊重と対話を徹底しよう

・Handle（ハンドル）：胸を張れる成果を生み出すために、オーナーシップを持って牽引しよう

・Leverage（レバレッジ）：最高の成果を出すために、選択と集中を遂行しよう

もともとは「Natee Style」と呼んでいたバリューを、8期目を機に再編し、明確に責任も伴う約束として「コミットメント」という言葉を採用しました。

Respectは、相手を尊重し、きちんと対話すること。フィードバックが必要な場面でも、リスペクトがあるからこそ前向きに話し合えると考えています。

Handleは、自分で“ハンドルを握る”姿勢。チャンスを見つけて手を挙げたり、会社の課題を自分ごととして動かすスタンスを大切にしています。

Leverageは、成果につながる一番大事なポイントに集中すること。思い切って任せたり、手放したりしながら、成果にもキャリアにもレバレッジをかけていこうという考え方です。

この3つのバリューが浸透することで、互いの個性を尊重しながら成果に向き合う挑戦をする、”強い組織”を創ることを目指しています。

——貴社の価値観を体現している社員の方はいますか？

まさに象徴的な存在が、23卒・入社3年目の山田です。彼は最優秀プロジェクト賞や年間MVPなど、社内アワードを多数受賞しています。

担当しているのは世界的ブランドとご一緒している、当社最大規模のプロジェクト。プロジェクトのアカウントエグゼクティブ兼チームマネージャーとして、以下の幅広い業務を担当しています。

・コミュニケーション戦略設計

・予算設計

・プロジェクト推進

・メンバー育成、チームマネジメント

山田は、年次に関係なく挑戦し、成果を出せるというNateeのカルチャーを体現しているメンバーです。こうした環境を、これからも広げていきたいと思っています。

——社内の雰囲気はどのようなものでしょうか？

Nateeは“真面目で泥臭く、好きなものへの熱量がとにかく高い人”が多いです。

バンド、声優、VTuber、お笑い、アイドルなど社員それぞれが強いこだわりを持っていて、その知見が企画に活きることもあります。

さらに、社内では「もちもた（持ちつ持たれつ）」という言葉があるくらい、助け合いの文化が根付いています。年齢の近いメンバーも多く、上司とも距離が近いため、部活動や旅行など社外での繋がりも盛んです。

——採用で大切にしているポイントを教えてください。

求める人物像は大きく3つです。

・自ら考えて動ける人（ハンドルを握れる人）

・やりきり力がある人（挫折を糧にできる人）

・成長に対して素直でいられる人

特にSNSマーケの領域は「正解がない仕事」。だからこそ、自分で考え抜いて、実行していく力のある人。たとえ失敗しても、改善のためにフィードバックを素直に受け取れる人が活躍します。

——社員が自らキャリアを切り開ける環境は整っていますか？

実は社内には、「やりたいことを自分の手で取りに行く」文化が強く根づいています。

1年目であっても、もともとはディレクターだったメンバーが「本当は企画に挑戦したい」「営業を経験してみたい」と、自ら本部長へ直談判するケースも珍しくありません。

年次や肩書きではなく、“手を挙げた人にチャンスを渡す” のがNateeの特徴です。単に発言を歓迎するだけでなく、実際に職種変更が叶い、新しい領域に挑戦するメンバーが次々と生まれています。こうした行動が当たり前に起こるのは、挑戦を尊重し、応援する土壌があるからこそだといえます。

——2025年現在の採用状況について教えてください。

27卒採用に関しては、2025年8月頃より募集を開始しています。職種は総合職採用で、入社後研修を踏まえて配属先が決定します。

選考は、カジュアル面談をはさみながら、互いの相性や価値観をすり合わせていくプロセスを大切にしています。当社は「手を挙げて挑戦したい」「早期から成長したい」という方にとって、やりがいのあるフェーズです。

——キャリアパスについて教えてください。3年目、5年目の社員はどのようなキャリアを歩むことが多いですか？

Nateeでは、「3年目だからここまで」「5年目でようやくマネジメント」といった、年次に応じて区切られたキャリアステップは設けていません。どれだけ成長したいか、どれだけ挑戦したいかによって、任される役割が大きく広がる環境です。

たとえば、先程例に挙げた23卒山田のように、入社3年目で大手ブランドの専任担当となり、SNSを起点としたマーケティング戦略の設計に携わるメンバーもいますし、5年目前後で、チームを率いたり、複数のプロジェクトを統合して推進するポジションに進むケースもあります。また、クリエイターとの共創に強みを持つメンバーが、クリエイティブディレクションの専門性を深めていくキャリアを選ぶことも可能です。さらに今後は、事業領域の拡大や新規サービスの立ち上げなどを見据えた新たなポジションが生まれる可能性もあります。

手を挙げ、挑戦し、成果と向き合う人ほど、経験とチャンスを次々と引き寄せていける──それがNateeのキャリアパスの特徴です。