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「失敗を恐れず、挑戦せよ。」“成長”を信じるベンチャーならではの想い——株式会社アクル

年間500億円以上──日本で発生するクレジットカードの不正利用は、いまも増加し続けています。そんな終わりの見えない社会課題に、本気で挑み続けている企業が、不正検知認証システム「ASUKA」を提供する株式会社アクルです。

今回は、COOの渡辺貴宏さんと人事マネージャーの丹野耕介さんに、アクルが生まれた背景や事業成長の裏側、そして「成長×挑戦」を軸にしたベンチャーで働く醍醐味を伺いました。

 

 

 

——貴社の事業内容を教えてください。

 

渡辺さん:

当社はクレジットカード不正対策ソリューションを提供しています。日本では年間500億円以上のクレジットカードの不正被害が発生しており、業界・行政の取り組みだけでは十分に抑えられていないのが現状です。

私はこれまで決済業界に長く携わってきましたが、不正利用は「被害者が泣き寝入りしやすい領域」であり、長年課題となって残り続けていると感じていました。そこで、「決済をもっと安全にしたい」という想いを持つメンバーが集まり、株式会社アクルが立ち上がりました。

 

株式会社アクルの提供するプロダクトやサービスは以下のとおりです。

・ASUKA:クレジット決済における不正利用をリアルタイムで検知・防止し、正当な取引の促進によってECサイトの売上拡大も支援するシステム
・チャージバック保証:不正取引が発生した場合にEC事業者の損失を補填する保証サービス
・WANCO:集客に悩むECサイト向けのWeb広告運用サービス、1日100円から広告運用を丸ごと任せることが可能

 

中でも主要サービスは、不正をリアルタイムに検知する「ASUKA」です。不正を“未然に防ぐ”仕組みをつくることで、EC事業者と消費者双方の安心を支えています。

 

——貴社ならではの独自性や強みはありますか?

 

渡辺さん:

私たちの強みは、後発として徹底的な分析をしたサービス提供ができている点です。特にASUKAは、他社の不正検知サービスの課題を徹底的に分析して生まれたサービスです。導入の難しさ、価格体系の複雑さ、運用の大変さなど、企業にとってネックとなる部分をすべて洗い出しました。

 

 

徹底的に競合分析する中で出てきた課題の一例は以下のとおりです。

・導入に半年以上かかる
・内部のシステム改修が大掛かりになる
・高額な費用をかけづらい

 

課題を踏まえて、まず私たちが取り組んだのは、“最小限の工数で導入できる”仕組みづくりです。さらに不正検知は“守りの投資”、“ハードルの高い領域”と言われています。だからこそ、費用を極力シンプルで明確に提示することで、「導入しやすい」「使いやすい」と感じてもらえるように意識しました。

結果として、ECサイト4万5,000件以上にASUKAを導入いただいています。(取材当時)大手企業にも採用されており、実績に支えられる形で、さらに精度の高いサービスへと進化し続けているのは、私たちならではの強みです。

 

——ASUKA以外のサービスについても教えてください。

 

渡辺さん:

当社はASUKAだけでなく、EC事業者が抱えるさまざまな課題に向き合うためのサービスを展開しています。たとえば、株式会社アクルが最初に提供し始めたのは「チャージバック保証サービス」です。これは、不正利用が発生した際に事業者が負担する損害をアクルが肩代わりする仕組みで、“被害が出たあと” を守るサービスでした。しかし事業者の方々と関わる中で、「そもそも不正を起こさない仕組みが必要だ」という声を強く感じるようになりました。そこから“不正を減らす”というアプローチへと舵を切り、ASUKAが生まれています。

 

 

もう一つのサービスが、低価格帯の広告運用サービス「WANCO」です。小規模ECの方々からは、「不正以前に、まずは売上をつくることが難しい」という悩みを数多く聞いてきました。広告予算が限られる中でも成果を出せるよう、1日100円から始められる広告自動運用サービスを開発しました。

それぞれのサービスは独立しているように見えますが、すべて「ECの土台を強くする」という一本の軸でつながっています。

 

——現在のクレジットカード不正にはどんな課題があるのでしょうか?

 

渡辺さん:

クレジットカードの“仕組み自体”が弱点で、カード番号と有効期限・セキュリティコードがあれば、本人でなくても決済できてしまうという点です。

 

そのため、下記のような手口が高度化し続けています。

・フィッシング詐欺
・情報漏洩
・ダークウェブでのカード情報販売

 

また、近年導入が進む「3Dセキュア」も、電話番号のすり替えやデータベース侵害によって突破されるケースがあり、完全な対策は存在しません。

だからこそ、私たちのような “検知技術の進化” が、これからの不正対策を担う重要な役割だと考えています。

 

——渡辺さんは20年以上も決済業界で働いていると伺いました。この領域に携わり続ける理由は何ですか?

 

渡辺さん:

「悪いことをした人に負けたくない」という気持ちが根っこにあります。

元々インターネットでの決済方法に興味を持ち、2000年頃からクレジットカード不正に対する対策が不十分だと感じていました。

当時、某大手オークションでC2C決済にカード決済を導入した際に発生した不正対策に取り組んだ経験が面白く、正義感をくすぐられました。実際に取引先と一緒に不正対策に取り組めたことが楽しく、今も続けている理由になっています。

 

 

——お二人のキャリアで、アクルに至るまでの転機を教えてください。

 

渡辺さん:

アメリカの大学で「ウェブ課金モデル」について調べたのがキャリアの始まりです。その後はソニーファイナンスに入り、大企業とベンチャーの両方を経験しました。

私にとって大きな転機は、「自分の仕事が誰の役に立っているのか」を見失いかけた時期があったことです。前職では会社の規模が大きいゆえに担当範囲が細分化され、自分の仕事がどこに価値を生んでいるのか実感しづらいと感じていました。一方で、EC事業者の方々と話す機会が増え、“不正によって日々困っている現場がある” という切実な声を耳にしました。売上が吹き飛ぶ、在庫がなくなる、スタッフが疲弊するといったリアルな課題を目の当たりにしました。そこで「自分の力を直接役立てられる仕事がしたい」と強く感じたことが、アクル創業の大きな動機になりました。

 

丹野さん:

これまで大手自動車ディーラーやソフトウェア会社で、人事を中心にキャリアを積んできました。採用や育成、制度設計などを通じて、常に「組織と人の課題」に向き合ってきた一方で、整った環境の中で部分的に関わるだけでなく、もっと根本から組織づくりに携わりたいという想いが強くなっていきました。「一から良い会社をつくることに挑戦したい」──そう考え、ベンチャー企業への転身を決意。そんな中で2023年に出会ったのがアクルです。社会的意義が高く、なおかつニッチな分野で独自のポジションを確立している点に大きな魅力を感じました。これまでの人事経験を活かしながら、会社の成長そのものに深く関われる環境だと感じ、入社を決めました。

 

——アクルの特徴や大切にしているものを一言で表すと?

 

丹野さん:

一言で表すなら、「失敗を恐れず果敢に挑戦する」です。

私たちはクレドにもある通り、“成長”を軸にした文化を大切にしています。難しい課題にも粘り強く向き合い、互いを尊重しながら前に進む社風が根づいています。アイデアを出し合い、まずはやってみる。意思決定のスピードが速く、一人ひとりに大きな裁量が与えられている点もアクルらしい特徴です。失敗した場合も責めるのではなく、「次にどうするか」をすぐに考える。その姿勢がチームに浸透しているのは、経営陣が率先して挑戦し続けているからだと感じています。

 

【Credo(クレド)】
・失敗を恐れず、果敢に挑戦せよ
・学びと成長を追求し、新しい付加価値をもたらせ
・楽しさとちょっと変わったことを創造せよ
・謙虚に、互いをリスペクトし、オープンで正直な人間関係を構築せよ
・チームワークを醸成せよ
・スピードを意識せよ
・家族、健康を優先せよ

 

 

——新卒社員の成長環境について教えてください。

 

丹野さん:

入社後1か月は座学での研修がメインで、2か月目からは商談への同席、3か月目前後を目安に独り立ちを目指します。独り立ち後も、上司や先輩のサポートを得ながら営業としてのレベルアップを図れる点が魅力です。3か月〜半年で独り立ちし、早い人は入社半年で受注を獲得します。

また、オンライン学習システムを導入しており、下記スキルを学べる環境が整っています。


・ロジカルシンキング
・マーケティング
・G検定(AI分野)

“やりながら学ぶ”ことが好きな学生には、ぴったりです。

 

——社内コミュニケーションの工夫について教えてください。

 

丹野さん:

年2回の対面イベント「Akuru ALL CONNECT」では、

表彰制度や価値観ワークショップを行い、社員同士が深くつながる機会をつくっています。

 

渡辺さん:

筋トレ部は代表の近藤が始めた部活です。筋トレは脳にいい影響を与え、前向きな思考やストレス解消に効果があるという考えから生まれました。月8回のジム通いが条件で、ベンチプレスやデッドリフト、スクワットなどの種目を必ず行う必要があります。年に数回、スパルタンレースなどのイベントにも参加しています。しんどいですが、仲間と乗り越えた経験は確実に一体感を生んでいます。

 

——お二人ともラクロス経験者とのことですが、学生時代の経験は現在の仕事にどのように生きていますか?

 

渡辺さん:
当時のラクロス部は体育会公認の一歩手前という状態で、まさに“立ち上げ期のベンチャー企業”のような環境でした。大学のグラウンドも部室も使えず、自分たちで河川敷の抽選に行って練習場所を確保したり、震災の影響で使えなくなった場所の代わりを探し回ったりと、すべてを自力で整えていく必要がありました。

その経験を通して身についたのは、「環境がないなら自分たちでつくる」という姿勢です。正解のない状況を自分たちで切り開き、必要なものをゼロから整えていく過程は、まさに今のベンチャーならではの“事業づくり”に直結していると感じています。

 

丹野さん:
私も渡辺さんと同じで、ラクロスは“何もないところから自分たちでつくる”スポーツでした。私の大学は特に人数が少なく、立ち上げ当初は3〜4人しかおらず、他大学に混ぜてもらって練習したり、対戦相手を探すところから始めたりと、本当にゼロイチの連続。この経験を通じて、「組織は自分たちの手でつくるもの」という感覚が身につきました。

 

 

——これから一緒に働く人材として、どんな学生に出会いたいですか?

 

渡辺さん:
私は、枠にとらわれず“多様な経験に挑戦してきた学生”と出会いたいと考えています。例えば学生のうちに海外を見ることは大きな糧になります。異なる文化や価値観に触れることで視野が広がり、人としての幅が生まれます。私自身はラクロスをやっていた学生時代に“個性の強い仲間”と過ごし、多様性を受け入れる力が身につきました。

 

丹野さん:
私は”少し変わった価値観をもつ学生さん”にも会いたいと思っています。周囲に流されず、「自分の道を選びたい」「面白いことに挑戦したい」と思える人は、正解のない領域に挑むアクルに向いています。ニッチな市場でも主体的に動ける、自分の芯を持った学生と一緒に働きたいです。

 

——最後に、学生へのメッセージをお願いします。

 

渡辺さん:
学生時代は、正解のない世界に自由に挑戦できる貴重な時間です。目の前の選択肢に縛られすぎず、海外でもスポーツでも、少しでも「面白そう」と思うことに飛び込んでみてください。その経験は必ず将来の仕事や人生の幅につながります。

 

丹野さん:
就職活動は“周りに合わせるためのもの”ではなく、自分がどんな人生を歩みたいかを見つめる機会です。普通の道じゃなくても大丈夫。自分の芯や好奇心を大切にしてほしいです。挑戦したい気持ちがあるなら、必ずチャンスをつかめます。あなたらしい選択を応援しています。

 

 

 

 

渡辺貴宏
取締役COO

米国留学時にネットの可能性に魅了され、2001年よりソニーファイナンスインターナショナルにて決済ビジネスに従事。大手オークション用CtoC決済の立ち上げから担当しクレジットの不正対策に関する経験を積み上げる。その後NTTデータ、ウェルネットを経て、イープロテクト取締役COOに就任。アクルとの合併により取締役COOとして、チャージバック保証サービスの推進や決済代行会社とのアライアンスを担当し、現在は人事評価制度、組織構築や新規事業開発を中心に担当。

 

丹野耕介
コーポレートDiv. マネージャー

2023年5月より株式会社アクルに所属。採用、人材育成、人事制度設計をはじめとしたコーポレート領域全般に携わっている。アクルの人事制度や働き方についての考えを社内外向けに発信しており、組織の成長と社員一人ひとりの働きやすさと挑戦の両立を重視した環境づくりを推進。