理想の営業をクライアントと共に実現する、伴走型の営業支援——株式会社エンジン
株式会社エンジンは、「企業=人」という理念を大切にし、営業という仕事を通じて“人の力”で成果を生み出す会社です。クライアントの課題に真正面から向き合い、共に考え、共に行動する――そんな現場主義のスタイルを貫いています。
今回は代表取締役の常盤亮太さんに、創業に込めた想いや営業の魅力、そしてエンジンが目指すこれからの未来について伺いました。


——まずは、御社の事業内容について教えてください。
株式会社エンジンは、「企業=人」という理念のもと、営業支援・サンプリングプロモーション・飲食の3事業を展開しています。
中でも主軸となる営業支援事業では、企業の営業課題を上流から一貫して支援することが特徴です。
新規リードの獲得から既存顧客への提案、休眠顧客の再活性化といった実務に加え、「なぜ売れないのか」「どこから改善すべきか」という課題分析から、戦略設計、組織づくり、KPIの構築まで幅広く担当。現場理解とデータ分析を組み合わせながら、企業が理想とする営業体制をゼロから一緒につくりあげています。
また、必要に応じて現場にも入り、仮説検証をしながら改善をサイクル化。営業の実行だけでなく、仕組みづくり・戦略立案・組織開発など“上流のコンサルティング領域”まで踏み込んだ支援を強みとしています。
——営業支援の分野において、どのような強みや特徴をお持ちでしょうか?
エンジンの営業支援は、“ただ売るだけ”のではなく、クライアントの理想の営業体制を一緒に実現していくことを目的としています。新規開拓から既存顧客のフォロー、休眠顧客の再アプローチまで、営業のすべての段階を一気通貫で支援します。

常盤さんは「数字を追うだけじゃなく、現場でクライアントと徹底的に話しながら課題を見つけ、改善していく。その繰り返しが一番大事」と語ります。机上のコンサルティングではなく、実際に現場に入り込み、クライアントと同じ目線で伴走するのがエンジンのスタイルです。結果が出るまで“最後まで伴走する”姿勢を貫き、成果に徹底的にコミットする。そこにこそ、エンジンならではの仕事の価値があります。
——これまでの歩みの中で、印象的な転機や出来事はありましたか?
創業当初は、いわゆる雑居ビルの一室で、代表とアルバイトだけの小さなチームからスタートしました。終業後に卓球やダーツをしながら「いつかあのビルへ」と語り合い、1年後に本当に移転を実現しました。以降は“倍々ゲーム”のように事業が拡大していきました。
一方で、急拡大に伴う社内での価値観のズレから集団離職が発生。これを機に採用方針を中途採用中心から新卒採用へ転換し、文化の再定義に踏み込みました。コロナ禍では一時的な市場変化の波を経験しながらも、その過程で「人と組織のあり方」を見つめ直し、今ではより強固で柔軟な組織体制を築いています。
どんな局面でも“人”を軸に変化を受け止め、進化し続けてきた。その歩みこそが、今のエンジンを形づくっています。

——代表の常盤さんが「営業」という仕事を選ばれたきっかけをお聞かせください。
実は、最初から営業に惹かれていたわけではなかったと常盤さんは語ります。人脈も経験もなく、「できる仕事がそれしかなかった」というのが、営業との最初の出会いでした。地元で一人暮らしを始めたばかりの頃、家の近くでたまたま見つけたコールセンターの求人に応募したのが、キャリアのスタート地点です。そこから営業の現場に立ち続ける中で、「人と話すこと」「数字で成果が見えること」の面白さを知り、自分の努力次第で結果を動かせる仕事の魅力に気づいたといいます。特別なきっかけではなく、「やるしかなかった」から始まり、「やるうちに面白くなっていった」。このリアルな原点こそが、現在の“現場主義”や“人を育てる営業支援”という文化へとつながっています。
——社名「エンジン」には、どのような想いが込められているのでしょうか?
「エンジン」という社名には、“人に支えられてきたからこそ、今度は自分が誰かを動かす側に立ちたい”という想いが込められています。代表の常盤さんは、学生時代に子どもが生まれ、大学を中退。行くあてもない中で声をかけ、正社員として迎え入れてくれた会社との出会いが、人生の転機になったといいます。その経験から「人に支えられて生きてきたからこそ、今度は自分が誰かの力になりたい」という想いが芽生えました。創業当初から一貫して「人が動くことでしか会社は動かない」と考え、営業支援・営業代行・BPO事業と、どの事業においても“人の力”を中心に据えています。社員一人ひとりが、自分自身の「エンジン」を持ち、仲間やクライアントを動かしていく。そんな“人が人を動かす”連鎖こそが、エンジンという名前に込められた想いであり、同社の存在意義そのものです。

——「営業がうまくいかない」と悩む企業に対して、どのように課題を見つけ、解決されているのでしょうか?
エンジンが大切にしているのは、“徹底的にクライアントと話すこと”です。営業課題の多くは表面上の数字や仕組みではなく、現場のリアルに潜んでいると考えています。そのため、まずは担当者や現場メンバーと何度も対話を重ね、現場の声から課題の本質を掘り下げます。そこから仮説を立て、現場に入り込みながら営業プロセスや人材配置を一緒に設計していきます。数字やフレームよりも「人」を起点にしたアプローチを重視しており、信頼関係を築きながら改善策を実行に移す点がエンジンの特徴です。常盤さんは「課題は会議室ではなく、現場と対話の中にある」と語ります。ひたすらクライアントと向き合い、共に汗をかく。その姿勢こそが、成果を生む最初の一歩となっています。
——今後、営業という仕事はどのように変化していくとお考えですか?
常盤さんは、「これからの営業は、“AIと人”の両方を動かせる人材が求められる」と語ります。
AIの進化によって、データ分析や顧客管理、アプローチ設計といった業務の多くは自動化されていく一方で、「経験」「感情」「判断」といった、人間にしかできない領域の価値がますます高まっていくといいます。営業の現場では、相手が何を考えているのか、どんな気持ちなのかを感じ取る力が重要です。
言葉の裏にある本音を読み取れる人ほど、成果を上げます。AIが情報を整理し、人が感情と意思で決断する。その両方を扱える人こそ、これからの営業をリードしていくはずです。

——就職活動中の学生に向けて、メッセージをお願いいたします。
「新卒で入る会社がすべてじゃない」たとえ入社した会社が理想と違っても、その経験は必ず次につながる。だからこそ、最初の一歩で過度に正解を求めすぎる必要はないといいます。大切なのは、「どんな仕事をするか」よりも「誰と働くか」。働く人の人柄や価値観、空気感に“ワクワクできるか”を基準に選ぶことが、後悔しないキャリアの第一歩になると語ります。また、これからの時代はAIの進化により、“人の価値”が再定義されていく時代。どんな環境に身を置き、どんな経験を積むかが、未来の自分をつくります。常盤さんからのメッセージは、「迷ってもいい、でも止まらないで動いてほしい」。行動することでしか、見える景色は変わらないのです。
常盤亮太
株式会社エンジン 代表取締役
1983年、埼玉県出身。大学在学中、サウザンドクレインにアルバイト入社して営業を経験。のちに中退し正社員へ。入社7年で取締役に昇格後、2016年11月に株式会社エンジンを創業し、代表取締役に就任。「企業=人」を掲げ、“人を動かす原動力となる会社”を目指して、営業支援・営業代行・BPO事業を展開。現場の声に耳を傾け、クライアントと共に成果を生むことを信条とする。
執筆:ツナカレメディア編集部