宿泊業界に新しい風を。スピード感をもって圧倒的成長を実現——株式会社UBIQS
株式会社UBIQSは、ホテル業界で“不動産×IT”を掛け合わせた宿泊事業を中心に、無人の宿泊施設の企画から運営までワンストップで手がけています。事業のおもしろさや会社として大切にしていること、求める人材像を、HR事業部の石橋里菜さんにうかがいました。

——事業内容について、簡単なご紹介をお願いします。
2018年6月15日の旅館業法改正により、宿泊施設におけるフロントの設置義務が撤廃され、情報通信技術を活用した代替が認められました。最低客室数の基準がなくなり、1室からでも営業許可が取りやすくなったんです。
改正後すぐに、無人ホテルとして第一号の営業許可を取得し、私たちの事業は本格的に動き出しました。一般的なマンションやアパート、一軒家など、もともと宿泊施設として建てられていない建物を有効活用する形を取り、内装をエリアや客層に合わせてリノベーションし、快適なホテル空間を提供しています。
不動産を持っており活用したい、という方が当社にご相談いただければ、企画から施工、その後の宿泊受付や清掃などの運営業務までをワンストップで行える形になっています。オーナーの方は運営状況のレポートをお待ちいただくだけで完結します。
——運営しているホテルの特徴を教えてください。
現地にスタッフがいない形の「無人ホテル・民泊」という形の施設を運営しています。マンションの一室や一軒家など、さまざまな形態があります。宿泊するゲストは、人を介さずにスムーズにセルフチェックインができます。問い合わせは基本オンラインや電話で対応します。
ゲストの割合は現在、7〜8割がインバウンドの方です。バイリンガル以上の語学力を備えているスタッフも多く、英語、韓国語、中国語などの対応も行えるようにしています。外国籍の採用も行っており、徐々にグローバルな環境になってきています。
——語学力は御社にとって必須スキルなのでしょうか。
必ずしもバイリンガルである必要はありません。日本語しかできないスタッフもいますが、チャットサービスの翻訳機能などを使って対応に当たっています。

社内コミュニケーションは日本語で行うので、日本語や日本の文化を理解していただいている方のほうが、私たちのサービスの価値をより深く感じてもらえると思います。。採用ではスキルよりも、社風に合うか、マインドとして当社とマッチしているか、という点を重点的に見ています。
——御社の社風や文化、働くうえで大切にしていることはなんですか。
チームワークをなによりも大切にしています。当社には不動産の契約を行い、オーナーとのやり取りや調整なども行う開発営業部、ユーザーの問い合わせに対応するオペレーション事業部、現地での対応や客室清掃を担う環境整備事業部など、3つの部署が連携しています。
それぞれの部署の業務は違いますが、お互いの業務を理解し、コミュニケーションを密に取っていかないと日々の業務が滞ってしまいます。仕事の範囲を限定せずに、「これは自分の仕事じゃない」と線を引かず、個人・部署を越えて協力し合う姿勢を大切にしています。
——チームワークを強化するために取り組んでいることがあれば教えてください。
社員全員のグループLINEがあり、そこで気軽に、素早くコミュニケーションを取れるようにしています。日頃から「ゲストからの問い合わせには3分以内に対応する」と意識づけをしており、社員間のコミュニケーションにおいてもレスは非常に速いです。
また、お花見やバーベキュー、クリスマスパーティー、新年会など季節ごとのイベントが多く、家族を招いて交流することもあり、社員同士の距離が自然と縮まる場になっています。

——実際に働いている方々の雰囲気や人柄を一言で表すとどのようになりますか?
一言でいうなら「フレッシュで前向き」です。2025年時点の平均年齢は28〜29歳で、新卒採用も25年から始めました。社長が40歳、役員も30代前半と、若い力がメインの会社です。
——御社のどういったところを魅力に感じて入社される方が多いですか。
一緒に働く「人」に魅力を感じて入社する方は多いです。また、ホテル業界において、不動産の契約などゼロから営業をできる会社は珍しいため、そこに興味を持っている方、ベンチャーならではのスピード感を持って成長できるという部分に魅力を感じている方もいます。
また、もともとホテルで働いていたという方が転職して来る場合もあります。通常のホテルだと夜勤や早朝勤務など不規則な勤務体系があり、転勤なども多く、長く勤務するには厳しい環境でもあります。当社の場合はユーザーに対してリモート対応ですし、転勤もないため、「ホテル業界では働きたいけれど、働き方を変えたい」と考えて転職してきています。
——若手社員に期待することを教えてください。
失敗を恐れずに挑戦してほしいですし、主体的に手を挙げられる人にはどんどんチャンスが巡ってくる環境です。職場の環境としても、手取り足取り教えるというよりは、わからないことがあれば誰かしら必ずそばにいるから、なんでも聞いてほしい、というスタンスでいます。
質問以外にも、意見や提案も歓迎する環境です。実際に入社1年未満の社員が「改善提案をしたらすぐに反映されてうれしい」と話しているのも聞きました。我々はまだベンチャーです。事業に発展する可能性がある芽を摘まないように、気づいたこと、改善すべきことがあれば積極的に発言してほしいと考えています。
「こうしてみたい」「こうしたほうがいいのでは」ということは、会社を成長させる、会社の利益になることならばどんどん受け入れられる土壌があります。
——新卒で入社された方が最初に任される仕事や、育成方針について教えて下さい。
まずは座学の研修を行い、その後は、2〜3週間ずつ3部署をローテーションして、仕事の流れを体感してもらいます。
その後希望の部署を提出し、本配属となります。配属後はOJTで、実際の業務を先輩に教えてもらいながら覚えていきます。

当社のキャリアパスは豊富で、自由なところがあります。私自身も、入社時はオペレーション事業部でカスタマーサポートに従事していましたが、「人事に挑戦したい」と希望し、相談のうえで異動が叶いました。
会社の方針としては、今後新卒で入社される方には、会社全体を見られる経営幹部候補になってほしいという思いがあります。
——学生時代にどんな経験をしてほしいと考えていますか。
なにか一つの目標を持ち、目標に対してどんなふうに逆算し、どんな行動を積み重ねて結果につなげてきたのか。そのプロセスを重視しています。実際の業務でも目標となる数字があり、それを達成するまでに月次、週次、日次のアクションプランにブレイクダウンして実行できるかがとても大事です。
決して、リーダーである必要はないのです。自分がどんな立ち位置であれ、自分の役割をどのように認識して行動しているか、といった経験を掘り下げて聞くことが多いです。
——学生に向けてのメッセージをお願いします。
ホテル業界に興味があるわけではなくとも、「成長」の部分に重きを置きたい、スピード感を持って成長したいと考える方に来てほしいと思っています。
私自身、産休育休から復帰して半年経ったところなのですが、この半年間で一般的な人事の数倍は仕事をしていると感じています。学ぶことも多く、スピード感がすごいので、本当に充実した毎日です。UBIQSには、自分の成長角度を一気に上げられる環境があります。
就職活動は大変だと思いますが、学生の方には今、目の前のことに後悔のないように取り組んでほしいと考えています。学生のうちは学生のうちしかできないことをして、社会人になってから社会人として大事なことを学べばいいと思います。
それから、弊社の施設でなくてもいいので、一度民泊に泊まってみてほしいですね。「生活に馴染める」ことが一般のホテルと民泊の大きな違いだと思っていますので、実感して楽しんでもらいたいですね。
石橋里菜
HR事業部
2016年新卒で人材サービス会社に入り転職エージェントとして勤務。 その後エンゲージメントチームにて、データの観点から良い職場環境を作る仕事に従事。2023年にUBIQSに入社、オペレーション事業部にてカスタマーサポート業務を経験ののち、現在は採用担当として従事。
執筆:青木千奈(株式会社Koti)