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日本から世界へ、プロダクトファーストで“最高の選択体験”を実現。——株式会社マイベスト

株式会社マイベストは、国内最大級の商品比較サービス「マイベスト」の開発・運営を行っている会社です。マイベストは月間ユニークユーザー数3,000万人を誇り、日本の4人に1人が使っているサービスです。CHRO兼人事部長の品川智哉さんに、会社として目指していくもの、求める人材について伺いました。

 

 

 

——サービス内容について教えてください。

 

当社は商品比較サービスのマイベストを運営しています。「最高の選択体験を実現する」をミッションに掲げ、日本以外にも台湾、タイ、インドネシア、イギリス、アメリカ、ブラジル、ベトナム、フィリピンの8つの国と地域に展開しています。

マイベストは徹底した自社検証と、公平な選択基準に基づき、独自のレーティング評価を設計・開発しています。今後は豊富な商品データベースとユーザー情報を掛け合わせ、パーソナライズされた選択体験の実現を目指しています。

また、専門家を中心としたクリエイターによる、自らの愛用品やおすすめ商品を紹介する「favlist」、“次のほしい”を提供する「マイべマガジン」 新規事業として展開しています。

 

 

——他の比較サービスとの違いはどこにあるのでしょうか。

 

単なる価格比較や「編集部おすすめ」の提示にとどまらず、さまざまな角度から「その人にあったもの」を選べるように、その商品を使う前提条件も含めたところから説明を掲載しています。専門家に監修者を依頼し、社員自らで商品を使用するなど、徹底した検証も行っています。

 

——マイベストは国内ユニークユーザー3,000万人を誇るなど、年々成長しています。その要因は何だとお考えですか。

 

サービスを伸ばすためには、コンテンツの質を向上させる、コンテンツを大量に出す、SEO対策を行うなどさまざまな施策が必要です。当社はサービスを伸ばすための要素にすべて本気で取り組んでいるからだと考えています。

質の高いコンテンツを量産するのは非常にパワーが必要です。でもそこをチームでやり切る。そしてSEOやUI改善についても、各メンバーが情熱を持って取り組んでいます。

客観的に見ても非常にハードで、だからこそ他社には真似できない領域です。やり切ると決め、実行し続けているからこそ、強いサービスになっているのだと思います。代表取締役の吉川には「ユーザーにとって本当によいサービスをつくる」という強い思いがあり、それが社内にも浸透しています。

 

——貴社の社風や文化、働くうえで大切にしていることはなんですか?

 

 

当社のバリューは、次の3つです。「Integrity 誠実でいよう」「Cooperation 協力し合おう」「Stoic ストイックにやろう」という3つのバリューをもとにした運営を行っています。これは、我々のサービス・マイベストを成立させるために必要不可欠な要素です。

第一に、よいサービスをつくるには、ユーザーに対する「誠実さ」であることが必要です。また、1つのプロダクトを全員で開発・運営していくためにはメンバー同士の「協力」が欠かせません。さらに、仕事に真剣に向き合い事業を伸ばしていくという意味での「ストイック」があります。

 

——実際に働いている方々の雰囲気や人柄を表すと、どのような言葉になりますか。

 

マイベストの社員を一言で表すなら「プロダクト・ユーザー志向」です。自分のキャリアを伸ばしたい…といった、自分だけにベクトルが向いている人は少ないです。サービスを良くしたい、ユーザーの役に立ちたい、と考えて仕事に取り組んでいる人がほとんどです。プロダクトを伸ばすことによって、結果的に成長しているイメージですね。

2025年時点の平均年齢は約27歳。経営陣も40代までと若く、エネルギーに満ちた組織です。

 

——新卒で入社された方が最初に任される仕事や、育成方針について教えてください。

 

 

新卒の社員には、いずれ経営を担う人材となってほしいと考えています。入社して1カ月ほどは集中的な研修を実施し、その後面談を経て配属を決定します。プロダクトマネージャー・マーケター・事業推進・営業などさまざまな職種への配属が考えられます。

育成方針としては「スタンス教育」「実力主義・抜擢」「心理的安全性」を掲げています。「スタンス教育」とは、考え方や仕事への姿勢など“在り方”を重視する教育方針のことです。スキルはスタンスをしっかりした上に乗ってくる、という考え方です。「実力主義・抜擢」は文字通り、実力さえあれば年齢や年次に関係なく、チャンスを与える組織である。「心理的安全性」は、情報の透明性を確保し、誰もが意見を言える環境を組織として作るようにしています。

 

——新卒から描けるキャリアのイメージを教えてください。

 

1~2年目の若いうちからサービスにおける特定カテゴリに責任を持ち、事業成長の中核の役割を担います。3年目以降はカテゴリ部長やグループマネージャーなどの登用もあり、経営視点で事業をリードする立場となっていきます。

 

——「この会社で働く価値・おもしろさ」はどこにありますか?

 

事業を自分自身の力で伸ばす実感を持って働くことができることです。toC(消費者向け)のサービスでグローバルに展開できる余地をもっている、かつすでに展開を行っているフェーズの事業は多くないため、価値ある経験ができると考えています。

当社には、サービスを作りたい、伸ばしたいという「プロダクトファースト」で働いている方が多いです。このIT全盛の時代、アメリカが強いのはGoogle・AmazonといったtoCのサービスが全世界的に広まっているからです。こうした領域を発展させることが、日本全体の成長にもつながると考えています。

 

 

当社は新規事業をむやみに展開させることはなく、事業の中核となるマイベストをさらにグロースさせていきます。新しく立ち上げをするよりも、グロースをするほうが難しい。事業を伸ばすための若手からの提案も大歓迎です。

 

——学生にどんな人物像を求めていますか?

 

弊社のミッション「インターネットで最高の選択体験を実現する」、バリュー「Integrity 誠実でいよう」「Cooperation 協力し合おう」「Stoic ストイックにやろう」に共感できる方です。

チームで一つのプロダクトを作り上げていくため、コミュニケーション力は不可欠です。自分の立ち位置を理解しつつ、向上心があり、足りない部分は人の協力を仰ぐことができる…といった人は、マイベストに向いていると思います。

 

――学生に向けてのメッセージをお願いします。

 

採用で多くの学生と話す機会があるのですが、すごくもったいないなと感じることがあります。人手不足、売り手市場の時代と言われ、取れる選択肢がたくさんあるはずなのに、どこか「一度も失敗したくない」「誰かに何かをしてほしい」と思っている学生が多いように感じます。

 

 

こんなに選択肢がたくさんあるのだから、もっと自分のやりたいことに目を向けて、チャレンジしてみてもいいのではと思います。一度失敗してもまたすぐにやり直せますし、会社が合わないと思ったら転職もできる。「失敗しない方法」を探すのではなく、「やりたいこと」にまず取り組んでみてほしいなと思っています。

 

 

品川智哉

執行役員CHRO兼人事部長

2014年にレバレジーズに入社。人材紹介エリア責任者を経験し、事業推進室にて法人向けサービス立ち上げ等を経験。その後人事部に異動し、後に人事戦略部長に就任。採用・組織開発/教育領域を管掌。年間採用数400名・従業員1,200名・年商500億の組織までを経験。2021年5月にマイベストに入社。現在はCHROとして人事領域全般を担当。

 

 

取材・執筆:藤井みさ(株式会社スリーレター)