“新卒4年目で役員“も。チャンスは自分で掴む——ネクストビートの人材観
株式会社ネクストビートは、「人口減少社会において必要とされるインターネット事業を創造し、ニッポンを元気にする」というミッションのもと、さまざまな事業を展開している会社です。人事部で新卒・外国人採用責任者を務める中前芙美奈さんに、会社として目指すもの、入社後のやりがいや新卒社員に求めることなどをうかがいました。


——御社の事業領域、サービスについて教えてください。
当社のミッションは創業当初から変わらず、「人口減少社会において必要とされるインターネット事業を創造し、ニッポンを元気にする」です。これを実現していくために課題解決が求められる領域に対して、サービスを展開しています。現在の領域は3つ、「ライフイベント領域」「地方創生領域」「グローバル領域」です。
「ライフイベント領域」は、2013年の創業当初から取り組んでいる領域です。当時、保育園に入れない待機児童が大きな問題となりました。それを採用課題解決の面から支援するために立ち上げたのが『保育士バンク!』です。現在では採用支援のほか、保育施設のマーケティング、保育士の働きやすさ、省庁連携など保育業界の課題に関して幅広くアプローチしています。

待機児童問題を解決しても、それだけでは社会の人口減少は止められません。地方から都市部への人口集中も課題となっています。将来的に日本を元気にするには、地方が元気でないといけない、「ニッポンの活力となる地域を支える」という考えから「地方創生領域」に事業を広げました。『おもてなしHR』というサービスは、地方の重要産業である観光業を人材面から支援するサービスです。
さらに、「グローバル人材の越境を促進させる」ことを目的に、「グローバル領域」にもサービスを拡大しています。これからの時代、日本だけで成長していくのは難しい。海外からの人材確保、そして外貨の獲得のためにこの領域も強化していくべきだと考えています。
——社会課題にアプローチした事業が多いのですね。
そのとおりです。当社は株式会社が世の中に存在する理由は、社会課題に向き合う仕組みをつくり、利益を生み出し次なる可能性に投資をすることで、継続的に課題を解決するサイクルをつくれることだと考えています。だからこそ、社会貢献と利益追求をどちらも諦めない経営方針を大事にしています。そこに魅力を感じて入社する方が多いと感じています。
——貴社の社風や文化、働くうえで大切にしていることはなんですか?
「NEXTBEAT IDENTITY(NBI)」という、社員全体の行動指針となっているカルチャーがあります。当社が共通の価値基準・目指したい世界観を定めたもので、すべての活動の土台となり、評価基準にもなっています。
カルチャーとしては「永遠ベンチャー」「ALL実践者」「One Vibes」を、バリューとして「アントレプレナーシップ」「雑草魂」「∞当事者意識」「Mission First」「インテグリティ」「超・Synergy」を定めています。

——NEXTBEAT IDENTITYを体現しているエピソードがあれば教えてください。
「アントレプレナーシップ」を例にします。「こういう新しいことをやってみたらいいのでは」というアイディアがあったとすると、その日中に施策が走り始めている、というスピード感です。完全に準備してから走り出すのではなく、やりながら試行錯誤し、改善していくというのが当社のカルチャーとして浸透しています。
また、「∞当事者意識」の場合ですが、自分が任されているタスクや与えられている業務を「こなす」のではなく、責任を持って目標を達成するために何ができるのかを考え抜きます。例えば営業なら、単に売上目標を達成するのみならず、「より社会に価値を届けるために自分にできることはないか」と考える。自分の成果が事業の拡大や会社成長に繋がっている 、という当事者意識をどれだけ持てるかを問われています。
——実際に働いている方々の雰囲気や人柄を表すと、どんな言葉になりますか。
「志を持った実践者」です。社員は全員、何かしら成し遂げたい思い、志を持って入社しています。「社会課題を解決する実践者でありたい」「事業創造のノウハウを身に着けたい」「自らの市場価値を上げたい」など、人それぞれです。

個人として目指すものは違っても、ネクストビートが掲げているミッションを達成するために、必ず課されている目標を達成する、という共通認識があります。それぞれの志を実現するための手段としてネクストビートに集まり、全力で取り組んでいます。
——新卒で入社された方が最初に任される仕事や、育成方針について教えてください。
人事研修、現場研修を経て実践へと移ります。ビジネス職として採用されたクルーは、社内の全職種への配属がありえます。
私の例でお話すると、入社直後には「おもてなしHR」のキャリアアドバイザーに配属されました。仕事を通して、「組織やネームバリューに依存せず、どこでも通用する価値を身につけ、自分にしか生み出せない価値を社会に提供し続ける 」ことを目標としており、どこにいてもそれを実現し続けたいと考えていました。
5ヶ月目に営業から人事に移動になり、半年目からは新卒採用と外国人採用責任者として新卒採用の戦略構築から実行、そして外国人採用の立ち上げを任されました。ノウハウがゼロの状況から制度や仕組みを作り上げるのは難しかったですが、「採用の仕組みづくりが会社の未来につながる」という実感は大きな経験です。
当社は、与えられる業務をこなしているだけの方ではなく、「目標を達成するためにこういうことをしたい」と発信している方にチャンスが与えられる会社だと考えています。待っているだけでは何も来ませんが、自分から動けばいくらでもチャンスをつかむことができます。
——新卒社員にもすぐに大きなチャンスが与えられるということですね。
そのとおりです。新卒採用には創業4年目の2017年から取り組んでいます。当社のミッション1秒でも早く実現していくために、ネクストビートのカルチャーを100%体現している新卒採用のクルーに引っ張っていってほしい、と会社としても考えています。
結果を出し、会社や自分のミッションの達成のために行動しつづけていれば、入社年次は関係ありません。実際に2020年に入社したクルーが、4年目で役員になったり、現役員に新卒入社の社員が2名いるなどの実績も多数あります。2025年からの5年間で、新卒から事業責任者を5人出すことも会社の目標として考えています。

——学生へのメッセージをお願いします。
就職活動に正解はひとつもないと思っています。私がネクストビート以外の会社に入社していても、それはまた別の正解になっていたと思います。
ネクストビートでは、「新卒だから」という特別扱いはしません。一方で「裁量しかない」と言っても過言ではないほど、大きなチャンスが目の前に広がっています。そのチャンスは与えられるものではなく、自ら掴みにいくもの。一歩踏み出して発信すれば、多くの仲間が応えてサポートしてくれます。
「自分の行動や成果で評価されたい」「いち社会人として公平に扱われたい」と考えている方にとって、当社は最高の環境だと考えています。
就職活動は、自分と深く向き合う貴重な機会です。この期間で得られる気づき、学びは、必ず人生の中でも財産になります。周りの声に惑わされることなく、自分で選んだ道を正解にする覚悟を持ち、納得のいく選択をしてほしいと思います。
中前芙美奈
人事 新卒・外国人採用責任者
早稲田大学在学中は体育会応援部でチアリーディングに熱中。卒業後、2024年4月にネクストビートに入社。おもてなしHRでキャリアアドバイザーを経験したのち、入社5カ月目に採用人事へ異動。現在は新卒採用と外国人採用の責任者を務める。
取材・執筆:藤井みさ(株式会社スリーレター)