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「野球がしたい」から始まったチームの再建。再始動1年目で東海リーグ優勝を目指す——名古屋学院大学軟式野球部

名古屋学院大学軟式野球部は、取材時点では、1・2年生を中心に再始動したばかりのチームです。目標は東海リーグでの優勝です。週1回という限られた練習時間のなかで、実戦形式の練習やミーティング、トレーニングの工夫を重ねています。新たに約20人の部員を迎え、経験者から初心者までが一緒に活動するなかで、どのようにチームを運営するのでしょうか。今回は、主将の金原元希さんと副将の伊藤海大さんに、部の再建とリーグ戦に向けたチームづくりについて伺いました。

 

——名古屋学院大学軟式野球部について概要を教えてください。

 

私たちは、熱田球場を拠点に活動しています。練習は毎週火曜日の12時から14時まで行っており、学業やアルバイトとも両立しやすい環境です。

部員は取材時点で、1年生20人、2年生6人の計26人です。3年生と4年生は在籍していません。前年度は十分な活動ができなかったため、現在は1・2年生を中心にチームを立て直している段階です。

今後は秋に行われるリーグ戦と、11月の新人戦を大きな目標にしています。限られた練習時間の中でも、一人ひとりが主体的に取り組み、チームとして成長していきたいと考えています。

 

 

——部を再始動させようと思った理由を教えてください。

 

最大の理由は、純粋に野球を続けたいという思いが強かったからです。前年度は、部としてほとんど活動できていませんでした。その間も、公園でキャッチボールをしたり、バッティングセンターに通ったりしていましたが、個人で練習するだけでは物足りなさを感じていました。やはり、仲間と一緒に目標を持って取り組む部活動として野球がしたいという気持ちが強くなりました。

そこで、新しく野球部を作るのではなく、既存の軟式野球部を立て直すことを選びました。道具や活動環境を活用しやすく、より早く活動を再開できると考えたからです。ゼロからの再出発に近い状況ではありますが、自分たちの手でチームをつくっていけることに面白さとやりがいを感じています。

 

——チームの目標を教えてください。

 

目標は、東海学生軟式野球連盟が運営するリーグ戦で優勝することです。

もちろん、簡単な目標ではありません。他大学には日常的に練習を重ねているチームもあり、私たちはまだ他チームの実力を十分に把握できていません。また、経験の浅い部員もいるため、限られた練習時間の中で一人ひとりが着実に力をつけていく必要があります。

リーグ戦は大きな目標の一つですが、その先には新人戦も控えています。私たちは全員が1・2年生であるため、リーグ戦で見つかった課題を新人戦に向けた改善につなげやすいと考えています。まずは実戦経験を積む中で課題を明確にし、一つずつ克服しながら、勝てるチームを目指していきたいです。

 

 

——現在の課題は何ですか?

 

現在の課題は、大きく2つあります。

一つ目は、練習時間の少なさです。私たちの練習は、毎週火曜日の2時間に限られています。チーム全体で練習できる時間が限られているため、試合で勝つために必要な練習量を十分に確保できているとは言えません。そこで、部員の時間割を確認しながら、大学のトレーニングルームを活用した自主練習や、少人数でのトレーニングを進めたいと考えています。また、限られた時間を有効に使うために、ミーティングの機会を設けし、チーム全体で課題を共有できるようにしていきたいです。

二つ目は、チームとしての一体感をさらに高めることです。チームの雰囲気はとても良い一方で、まだお互いに遠慮が残っており、ミスが起きても「ドンマイ」で終わってしまうことがあります。しかし、それでは同じミスを繰り返してしまう可能性があります。だからこそ、誰かを責めるのではなく、なぜミスが起きたのか、次にどう改善するのかまで話し合えるチームにしていきたいです。

 

——チームの強みを教えてください。

 

チームの強みは、投手力です。3人の投手が在籍しており、全員が高校まで投手としてプレーしていました。中には球速が130キロを超える選手もいます。

私たちはまだ公式戦や練習試合の経験が少なく、この投手力が実戦でどこまで通用するかは、これから確かめていく段階です。それでも、経験のある投手が複数いることは、試合を組み立てる上で大きな強みになると考えています。

今後は、投手力を生かすためにも、守備や攻撃の精度を高めていきたいです。投手だけに頼るのではなく、チーム全体で支えながら、勝てるチームをつくっていきたいと考えています。

 

 

——新入生の勧誘で印象に残っていることはありますか?

 

最も印象に残っているのは、最初の練習会です。

前年度は部としてほとんど活動できておらず、当初の部員は5人しかいませんでした。その人数では試合を行うことも難しく、新入生が集まらなければ活動を継続できないのではないかという不安がありました。

そこで、大学全体のクラブ勧誘ではチラシを配り、練習会の日程や場所を分かりやすく伝えることを意識しました。ただ強く勧誘するのではなく、どのようなチラシなら興味を持ってもらえるか、どこにブースを設置すれば多くの学生に見てもらえるかを考えながら取り組みました。

その結果、最初の練習会には20人ほどの新入生が参加してくれました。人数不足への不安が大きかったからこそ、多くの新入生が参加してくれたことが本当にうれしく、改めて仲間と野球ができる喜びを感じました。

 

——経験の浅い部員とはどのようなコミュニケーションを取っていますか?

 

まずは、コミュニケーションの量を増やすことを意識しています。練習中だけでなく、グラウンド整備の時間なども活用し、1年生と話す機会を積極的につくっています。

部員の中には、高校まで野球を続けてきた学生だけでなく、中学以来久しぶりに野球を再開した学生や、野球への興味から入部した学生もいます。そのため、一人ひとりの経験や不安を把握しながら、無理なく練習に取り組めるよう声をかけています。

最初はバットにボールが当たらなかった学生もいましたが、最近ではファウルを打てるようになるなど、少しずつ成長が見られています。そうした小さな変化を一緒に喜ぶことで、本人の自信にもつながり、チーム全体にも前向きな雰囲気が生まれていると感じています。

 

 

——野球の魅力はどこにあると思いますか?

 

野球の魅力は、一人ひとりが試合の流れを変える存在になれることだと思います。

バッターボックスに立つのは一人であり、一本のヒットやホームランで試合の流れが大きく変わることもあります。チームスポーツでありながら、自分のプレーが結果に直結する場面がはっきりしているところに、野球ならではの面白さがあります。

一方で、一つひとつのプレーの重みが大きい競技でもあります。バントの失敗やエラーが勝敗を左右することもあり、その緊張感も野球の魅力の一つです。

だからこそ私たちは、練習でも一つひとつのプレーを大切にしています。ただ明るく楽しく取り組むだけでなく、勝つために必要な緊張感や厳しさも持ちながら、チームとして成長していきたいと考えています。

 

 

——いつも応援してくださっている方々へのメッセージをお願いします。

 

私たちは、まだ再スタートしたばかりのチームです。まずは日々の練習や試合経験を一つひとつ積み重ねながら、リーグ戦優勝という目標に向かって力をつけていきたいと考えています。応援してくださる皆さまには、結果だけでなく、チームが成長していく過程も含めて見守っていただけたらうれしいです。

また、私たちは限られた環境の中で活動しているため、応援してくださる方々の存在が大きな励みになります。支援を検討してくださる方がいらっしゃれば、チームにとって大きな力になります。いただいた応援を力に変え、活動を継続しながら、より良いチームをつくっていきたいです。

入部を考えている学生には、経験の有無に関係なく、ぜひ挑戦してほしいです。週1回の活動なので、学業やアルバイトとも両立しやすく、大学生活とのバランスを取りながら続けることができます。経験者はもちろん、大学から野球を始めたい人も参加しやすい環境です。一緒に野球を楽しみながら、リーグ戦優勝を目指していきましょう。