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留学生と日本人学生が自然につながれる場。誰もが参加しやすい交流イベント——国際交流”Connect”プロジェクト

国際交流”Connect”プロジェクトは、近畿大学東大阪キャンパスを拠点に、留学生と日本人学生の交流イベントや学習サポートに取り組む学生団体です。

前身の活動は、半期に一度、留学生と日本人学生が集まるイベントを開催することだけでした。コロナ禍で一度活動は止まりましたが、国際交流を求める学生の声を受け、現在はイベントの企画・運営や留学生の学習サポートを行うプロジェクトとして再始動しています。

留学生自身も運営に関わり、自国の文化を紹介する場をつくるなど、交流の形は広がっています。今回は、広報リーダーの山本兼督さんに話を聞きました。

 

 

——国際交流”Connect”プロジェクトの概要を教えてください。

 

私たちは、留学生と日本人学生が自然につながれる場をつくることを目的に活動しています。主な活動は、国際交流イベントの企画・運営と、留学生への学習サポートです。

前身となる活動は以前からありましたが、コロナ禍で一度止まってしまいました。その後、国際交流の機会を求める学生の声を受け、2024年頃から新しい形で再始動したのが、国際交流”Connect”プロジェクトです。2026年度には近畿大学のアカデミックシアタープロジェクトの一つとして採択され、学生が中心となって活動しています。

私たちが目指しているのは、留学生と日本人学生の間に国際交流の好循環を生み出すことです。イベントだけで終わらせるのではなく、普段の学生生活でも関係が続くようなつながりをつくりたいと考えています。

 

——山本さんがこの活動に関わったきっかけを教えてください。

 

大学に入ってから、他国の言語を学べる場所や国際交流ができる場所を探していました。その中で、大学内に留学生と関われる機会があることを知り、1年生の頃から国際交流イベントに参加していました。

高校3年生のときにオーストラリアへ留学した経験があり、英語や異文化に触れることにはもともと関心がありました。大学に入ってからもその機会を持ち続けたいと思っていたので、留学生と話せる環境に魅力を感じました。

新しいプロジェクトが始まると聞いたときも、自分も関わりたいと思いました。現在は広報リーダーとして、イベントを知ってもらうための発信や、チーム運営に取り組んでいます。

 

 

——どのような学生が参加していますか?

 

私たちの団体には、さまざまな背景を持つ学生が参加しています。留学経験のある学生や、過去に国際交流イベントの運営に携わっていた学生もいます。全員が国際系の学部というわけではなく、学部や学科もさまざまです。

共通しているのは、人と話すことや、海外の人と関わることが好きな学生が多い点です。英語を使って話したい、留学生と友達になりたい、イベント運営を経験してみたいといった思いを持った学生が集まっています。

団体全体としては、明るく、自らから行動できる学生が多いです。イベントの参加者の中にも、自分から留学生に話しかけたり、その場を盛り上げたりする学生がいます。そうした空気は、私たちの活動の大きな強みだと思います。

 

——イベントづくりで大切にしていることは何ですか?

 

私たちは、参加する学生全員が楽しめるイベントにすることを大切にしています。国際交流に興味があっても、英語に自信がない学生にとって、留学生に自分から話しかけるのは簡単ではありません。私自身も最初は緊張しました。

だからこそ、グループで活動する時間を設けたり、話しやすいテーマを用意したりしています。たとえば国に焦点を当てたイベントでは、その国の文化や食、マナーなどを紹介します。参加者はその国に興味を持って参加しているため、自然に質問が生まれやすくなります。

広報でも、イベントの企画内容や、どのような学生に参加してほしいのかを分かりやすく伝えるようにしています。同じ目的を持った学生が集まることで、初対面でも話しやすい雰囲気が生まれます。

 

——運営していく中で、最も大変なことを教えてください。

 

活動を進める上で難しさを感じるのは、コミュニケーションの部分です。留学生も日本人学生も、全員が英語を話せるわけではありません。イベントを進める中で、言葉のすれ違いや価値観の違いが生まれることもあります。

私たちは、日本に来て近畿大学を選んでくれた留学生との出会いを大切にしたいと考えています。日本での生活が楽しかった、近畿大学で過ごせてよかったと思ってもらえるように、できる限りサポートしたいです。

これまで大きなトラブルはありませんが、準備の段階で意見が分かれることは時々あります。そのときは定期的にミーティングを開き、自分たちがどこに向かっているのかを確認しています。イベントを円滑に運営するためには事前準備が欠かせないため、方向性をそろえることは特に意識しています。

 

 

——印象に残っている活動を教えてください。

 

最も印象に残っているのは、2026年4月16日に開催した「近大EXPO」です。さまざまな国のブースをつくり、留学生に自分の国の文化を紹介してもらうイベントです。

私自身、大阪・関西万博で働いていた経験があり、そのイメージを参考に企画しました。実際に開催してみると、想像以上に多くの日本人学生が来てくれました。留学生も自分たちの国について積極的にPRしてくれて、開催してよかったと感じました。

これまでの国際交流イベントは、日本人学生が中心となって運営することが多かったと思います。今回は留学生にも企画や運営に関わってもらえたため、新しい取り組みになりました。参加した学生から「楽しかった」という声をもらえたことも、とても嬉しかったです。

 

——この活動を通じて、山本さん自身は何を学びましたか?

 

組織を動かすことの難しさと面白さを学びました。最初は16人ほどでスタートし、私は広報チームのリーダーとして6人ほどのメンバーと活動していました。現在はボランティアの学生も加わり、広報に関わる人数が増えています。

人数が増えるにつれて、一人ひとりにどの仕事を任せるのか、どのようにコミュニケーションを取るのかを考える必要があります。始まったばかりの頃は、何をすればよいか分からないメンバーもいました。今はそれぞれが自分の役割を理解し、動けるようになってきています。

異なる国や文化的背景を持つ違う人と関わる中で、思っていた以上に共通点が多いことにも気づきました。日常生活の話や大学生としての過ごし方など、会話の内容は日本人学生同士と大きく変わりません。国籍や育った環境が違っても、考えていることや悩むことには共通する部分が多いと実感できたことは、大きな学びでした。

 

——今後、どのような活動に広げていきたいですか?

 

今後は、近畿大学の中だけでなく、他大学や地域の方々ともつながれるイベントを増やしていきたいです。地域と連携し、日本文化に触れられる企画をつくることも考えています。夏祭りのような行事は、留学生にとって日本の文化を知るきっかけになると思います。

また、留学生の就職活動支援にも関心があります。留学生は日本語に不安を感じることがあり、日本の就職活動の仕組みを知らないまま、動き出しが遅れてしまうこともあります。気軽に参加できるイベントを入り口として、必要な情報へたどり着ける仕組みをつくりたいと考えています。

団体としては、5年、10年と続く組織にしていきたいです。そのためにも後輩へ活動を引き継ぎ、企業や自治体とも関われる取り組みを広げていきたいです。

 

 

——いつも応援してくださっている方々へのメッセージをお願いします。

 

いつも応援していただきありがとうございます。

私たちは、発足してからまだ日が浅い団体です。だからこそ、これからさまざまなことに挑戦しながら、イベントや活動の幅を広げていきたいと考えています。

企業や地域の方々と連携することで、私たちだけではできない企画にも取り組めると思います。留学生と日本人学生の交流を広げることは、大学の中だけでなく、地域や社会にとっても意味のある活動につながると感じています。

国際交流に少しでも興味がある学生は、ぜひ気軽に参加してほしいです。英語に自信がなくても大丈夫です。話しやすいテーマやグループでの活動を用意しているので、まずは留学生と話す楽しさを感じてもらえたら嬉しいです。