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走力強化と自主練動画の共有で弱点を克服。応援されるチームを目指して——大阪公立大学女子ラクロス部

大阪公立大学体育会女子ラクロス部は、大学から競技を始めた選手を中心に、関西学生リーグ2部昇格を目指して活動しています。現在は3部リーグに所属し、8月から始まるリーグ戦に向けて、これまでの守備を強みとするスタイルから、スピード感のある攻撃的なスタイルへの転換を進めています。

学年を問わず戦術について意見を交わせる風通しの良さや、SNSを活用して自主練習の成果や振り返りを共有する文化も、チームの大きな特徴です。今回は、スポンサー班の西浦里桜さんに話を聞きました。

 

 

——大阪公立大学体育会女子ラクロス部について概要を教えてください。

 

私たちの目標は、8月から11月にかけて行われるリーグ戦を勝ち抜き、現在所属している3部から2部へ昇格することです。

部員は全員が大学から競技を始めていますが、過去には関西ユースに選ばれた選手もいます。未経験からでも高いレベルを目指せる環境があることは、この部の大きな特徴です。

現在の部員は、4回生が10人、3回生6人、2回生8人の計24人です。普段は主に杉本キャンパスの土のグラウンドで練習していますが、他団体の利用状況に合わせて、芝のグラウンドを使える日もあります。芝のグラウンドで練習できる日は、普段とは異なる環境で、より実戦に近い感覚を持って練習に取り組めます。

部員の多くは文系学部に所属しています。テスト期間や実習時期には「課題オフ」という休みを設けるなど、学業と部活動を両立しやすい環境を整えています。

 

——チームの特徴や、2026年の目標とするプレースタイルを教えてください。

 

競技面では、スピード感のある攻撃を目指しています。これまでのチームは堅い守備を強みとしていましたが、2026年度は攻撃の練習により力を入れています。秋のリーグ戦では、磨いてきた攻撃力を生かして2部昇格を目指します。

組織面では、学年を問わず意見を交わせる風通しの良さが特徴です。以前は、フィールドの中にいるプレイヤー同士の指摘が活発ではありませんでした。しかし、そのままでは試合中の修正が難しく、勝利にもつながりません。

そこで、先輩から積極的に後輩へ声をかけ、一緒に自主練習をする機会を増やし、コミュニケーションを積極にとるようにしました。その結果、現在では守備の入り遅れなどがあれば、学年に関係なく指摘し合える関係ができています。

 

 

——ご自身が個人競技からラクロスに転向して学んだことは何ですか?

 

ラクロスを通じて、周囲と連携するための声かけがいかに重要かを学びました。

私は高校まで個人競技であるテニスをしていたため、最初は味方と意思疎通を図る必要性を十分に理解できていませんでした。個人競技では自分のプレーに集中することが大切ですが、ラクロスでは周囲との連動が結果に直結します。実戦練習を重ねる中で、声をかけ合わなければチームとして機能しないことを痛感しました。

たとえば守備では、自分がマークしている相手を周囲に伝えていなければ、味方は安心してフォローに入れません。攻撃時も、自分が突破するのか、パスを出すのかを明確に伝えなければ、味方は次にどう動くべきか判断しづらくなります。

自分の意図を的確に伝え、周囲と認識をそろえることが、団体競技では欠かせないのだと日々学んでいます。

 

——現在の課題と工夫を教えてください。

 

現在の課題は、交代要員が限られていることによる体力面の負担です。部員数が限られているため、試合中に頻繁に選手交代を行えません。その分、一人ひとりがフィールドに立つ時間が長くなり、疲労によって守備への戻りが遅れることがあります。

この課題を克服するため、週1回、15分走り続けるトレーニングに取り組んでいます。メニューは、トレーナーを務めるマネージャーが中心となり、他大学の練習で学んだ走力強化の内容を自チーム向けに取り入れたものです。

さらに、タイムが近い部員同士でLINEグループを作り、各自の記録を報告し合っています。仲間と数値を共有し、互いに刺激を受けられる仕組みを作ることで、チーム全体で前向きに体力強化に取り組んでいます。

 

 

——部内にはどのような文化がありますか?

 

SNSを活用して自主練習の成果や振り返りを共有する文化があります。

部員はそれぞれラクロス専用のInstagramアカウントを作成し、自主練習の様子や練習の反省点を日々投稿しています。たとえば、壁に向かってボールを投げる「壁打ち」の動画を継続的に投稿する部員や、「今日の練習ではここがうまくいかなかった」と文章で振り返る部員がいます。

これらの投稿は、部員同士が互いの取り組みを知るための部内向けの場として活用されています。他の部員の努力を日常的に目にすることで、自分も練習に向き合おうという刺激になります。

練習時間外でも互いの取り組みを共有し、モチベーションを高め合えることが、未経験からでも実力を伸ばしていける理由の一つです。

 

——新入生の勧誘で直面している壁は何ですか?

 

最大の課題は、森ノ宮キャンパスの新設によって新入生との接点が作りにくくなったこと、そして公式戦に単独出場するために必要な部員数を確保することです。

現在は4回生が10人と最も多く、4回生の卒業後は、単独出場に必要な20人を下回る恐れがあります。仮に2部へ昇格できても、必要な人数を満たせなければ単独出場が難しくなり、3部へ自動降格してしまう可能性があります。そのため、新歓活動は急務です。

しかし2026年度から、1回生は全員、新設された森ノ宮キャンパスに通うことになりました。私たちが普段活動している杉本キャンパスに新入生がいないため、以前よりも直接関わる機会を作りにくくなっています。

そこで2026年度は、新入生の所属学部が分かった段階で、同じ学部の先輩が個別に連絡を取る方法を取り入れました。時間割の相談など、共通の話題を持つ先輩がLINEで直接やり取りし、一人ひとりの不安を解消しながら入部につなげるようにしています。

 

 

——部活動を通じて得られたものは何ですか?

 

部活動を通じて得られたものは、本音で向き合える仲間と、周囲から応援される喜びです。

部内では、プレーの悩みだけでなく、自分たちの代が抱える主体性の不足など、組織の課題についても何度も話し合ってきました。競技やチームに対して真剣に向き合うからこそ、互いに本音で意見を交わせる関係が生まれたと感じています。

また、私たちは「愛し愛されるチーム」という理念を掲げています。家族や友人に日頃の感謝を伝え、自分たちから周囲を大切にすることで、応援されるチームになれるという考え方です。

実際に、部活の服装で大学周辺の飲食店を訪れると、「女子ラクロス部だよね。最近どう?」と声をかけていただくことがあります。地域の方々にも見守っていただいていると感じることは、大学生活の大きな充実感につながっています。

 

——いつも応援してくださっている方々へのメッセージをお願いします。

 

私たちが日々ラクロスに打ち込み、充実した練習に取り組めているのは、いつも温かく見守り、応援してくださる皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。

大学から新しい競技に挑戦し、目標に向かって努力する中では、達成感だけでなく、悔しい思いをすることもあります。それでも仲間とともに困難を乗り越え、前を向いて活動を続けられるのは、支えてくださる方々の存在があるからです。

2026年リーグ戦では、これまでの練習で磨いてきたスピード感のある攻撃を発揮し、2部昇格という目標を達成したいと考えています。

今後も大阪公立大学体育会女子ラクロス部として、さらに成長した姿をお見せできるよう、部員一同ひたむきに活動していきます。これからも変わらぬご支援とご声援をよろしくお願いいたします。