
面接対策としてやることとは?フェーズごとに詳しく解説
就職活動を進めるにあたって、面接対策は最も重要な要素の1つです。しかし、「何から準備したらいいのか」「具体的にどう進めればいいのか」と迷う方が多いのではないでしょうか。授業やレポート作成、アルバイトなどで忙しい応募者にとって、効率的に対策を進めることが重要です。本記事では、面接対策としてやることを、事前準備・練習段階・当日と3つのフェーズに分けて解説するので参考にしてください。
目次
・面接対策としてやること|事前の準備段階
・面接対策としてやること|練習方法
・面接対策としてやること|面接当日
面接対策としてやること|事前の準備段階
面接対策として、まず企業や業界、職種に対する研究と、自己PRや志望動機の作成が必要です。採用担当者は、「なぜ当社で働きたいのか」「どのように活躍できるのか」を重要視するため、企業理念や事業内容、特色、強みなどを深く理解しなければいけません。また、自身の強みを経験談やエピソードをふまえて説明できるようにしましょう。加えて、面接でよく聞かれる質問を予想して、適切な回答を準備しておく必要があります。
1.企業や業界の理解度を高める
企業の公式サイトやSNS、業界に関連するニュースのほかに、OBやOGに直接話を聞く方法もあります。自分の専攻や研究、取り組みなどが企業のどの分野に活かせるのかを把握すると、より説得力のある自己PRや志望動機の作成が可能です。また、企業理念や戦略についても理解が求められます。競合他社と強みや弱み、特色などを比較した上で、「なぜその企業で働きたいか」を明確にしましょう。
2.自己PRができるよう強みと経験を整理する
自己PRを作成するにあたって、「結論→根拠となる経験やエピソード→成果」の流れを意識してください。例えば、ただ「課題解決力があります」と話しても、具体的にどのような対応ができるのか伝わりません。
「学生時代研究でうまくいかない時も、仮説を立て直しグループで何度も意見交換をしてコンテストで入賞しました」とエピソードを追加すると、説得力を高められます。自分の強みを裏付ける経験談を準備することで、より面接官に伝わりやすくなるでしょう。
3.質問を予想して適切な回答を準備する
面接では、入社後に取り組みたいことやこれまでの失敗経験などの質問に答える必要があります。面接官の質問にスムーズに回答しないと、与える印象度が弱くなってしまいます。そのため、どのような質問があってもいいように、質問を予想して適切な回答を準備してください。
回答は、結論→理由→具体例→もう一度結論といった流れを意識すると、簡潔で伝わりやすくなります。必要な情報は伝えるべきですが、1〜2分程度にまとめると相手に伝わりやすくなります。
面接対策としてやること|練習方法
準備が終わったら、練習するフェーズに入りましょう。面接の練習では、次の流れで進めるのがおすすめです。
・面接の流れを把握してイメージする
・話し方や時間配分を意識した練習をする
・模擬面接を行い改善を重ねる
1.面接の流れを把握してイメージする
面接は、次の流れで進むことが一般的です。
・部屋に入室
・面接官と挨拶
・自己紹介
・質問への回答
・逆質問
・部屋から退室
ドアをノックし入室するよう指示があったら、「失礼いたします」と挨拶をしながら入室してください。ノックの回数ですが3回が一般的で、外資系企業など国際的な場面では4回が適切とされていることが多いです。もし、集団面接ですでに他の応募者が入室している場合はノックは不要ですが、挨拶は忘れないようにしてください。入室したら、必ずドアを向いて閉めるようにしましょう。後ろ手で閉めると失礼に当たります。
ドアを閉めた後は面接官の方を向いて、30度の角度でお辞儀をしてください。面接によって異なりますが、簡単に挨拶をしてから着席をするのが一般的な流れです。自己紹介や質問への回答、逆質問の時間が終わったら退室となります。面接官にお礼を伝えた後、深いお辞儀をしましょう。ドアの前まで移動したら再度お辞儀をしたあと、「失礼いたします。」と面接官に伝え退出するようにしてください。
2.話し方や時間配分を意識した練習をする
早口になりすぎたり、棒読みになったりすると面接官に内容が伝わりづらくなります。そのため、練習の時から話し方や時間配分を意識することが大切です。練習する内容を録画、または録音して何度も聞き返し改善を重ねるようにしましょう。1つの質問に対して1〜2分をめどに要点を絞って話すことも大切です。話す際の表情にも意識が必要で、いきいきした表情をしていると面接官に伝わりやすくなります。
3.模擬面接を行い改善を重ねる
面接対策として最後にやることは模擬面接の実施です。本番同様の形式で実施すると、面接の流れを自然と把握しやすくなります。また、緊張感の中で、どれほどスムーズに回答できるかを把握できるでしょう。
就活エージェントやキャリアセンターを活用すると、経験豊富な方から客観的なフィードバックを得られます。自分では気づかない点を改善でき、回答内容をブラッシュアップできます。また、何度も振り返ることで自然と改善できるようになり本番でも力を発揮しやすくなるでしょう。
面接対策としてやること|面接当日
面接当日は、これまでの準備を発揮できるよう次の3点を意識しましょう。
・緊張をやわらげる工夫をする
・服装や持ち物チェックを行う
・逆質問の実施でアピールする
1.緊張をやわらげる工夫をする
どれほど準備をしても、面接本番では多くの応募者が強い緊張を感じるでしょう。そこで、本番前は深呼吸を数回実施し、心拍数を落ち着けるようにしてください。緊張するのは決してマイナスな要素ではなく、真剣に取り組んだ証拠だと考えて前向きにとらえるのもおすすめです。
面接官も応募者が緊張しているのは十分理解しているため、無理に緊張をなくそうとする必要がありません。むしろ適度に緊張感のある方が誠実さや真剣さが伝わります。「ここまでしっかりと準備してきた」と自分に言い聞かせ、準備したことの再現に集中しましょう。
2.服装や持ち物チェックを行う
面接で第一印象をよくするために、服装や身だしなみにも気を使う必要があります。スーツやシャツなどに汚れやしわがないか前日までに必ず確認してください。靴やカバンなどを含めて、面接官に「マナーがしっかりとしている」と思ってもらえるような対応が必要です。
また、履歴書のコピーや筆記用具など面接において必需品を忘れないように準備してください。忘れ物を避けるために、前日のうちにバッグに一式を入れておくとよいでしょう。当日の負担を出来る限り減らすことで、面接で最大限の力を発揮しやすくなります。
3.逆質問の実施でアピールする
面接の最後に面接官に対して質問できる時間が設定されています。入社意欲の高さを伝えるために、企業研究の際に質問を準備しましょう。ホームページを見たらすぐに分かる内容や、給与や休日などの待遇面に関する質問ばかりすると、評価が下がる可能性があるので注意が必要です。
前もって、複数の質問を用意しておき、面接の流れに合わせた質問をしてください。自身の志望動機やキャリアに関連づけた質問にすると、面接官に対して自社への強い関心があると印象づけられるでしょう。
面接対策にやることを把握しよう
面接で内定を得るためには、適切な対策が必要です。企業が求めるポイントを把握した上で、自己PRや志望動機などを作成しましょう。また、文章化できたら声に出して読んだり、録画したりすることで客観的に自分を分析できます。さらに、模擬面接を何度も実施して改善を重ねるようにしてください。このように、正しい順序で面接対策を行うと、限られた時間であっても成果を出せるようになります。