商社の業界研究におすすめの本|選び方と活用方法を解説
業界研究は、就職活動のどのフェーズでも必要です。また、学生は学業やアルバイトもあることから、効率よく進めたいと考えるでしょう。しかし、時には深堀して追求することも必要であり、そんな時は本の活用がおすすめです。商社全体的な仕組みからより深堀した情報、さらに最新情報を得られる場合もあります。
本記事では、商社の業界研究におすすめの本を選ぶ方法や活用方法を紹介します。また、おすすめの本も紹介するので、気になっている方はぜひ参考にしてください。
商社の業界研究に必要な本を選ぶニーズごとのポイント

商社といえば、幅広い分野が該当するためどのような本を読めばいいのか迷うでしょう。実は今あなたがどのようなフェーズにいるかによって、選ぶべき本は異なります。それぞれのフェーズにおいて、選ぶべき本は次の通りです。
- 初めて業界研究を実施する場合
- より詳しい情報が欲しい場合
- 最新情報が欲しい場合
1. 初めて業界研究を実施する場合
「商社について全く知識がない」、「初めて業界研究をした」人でも本を活用できます。業界の全体像をわかりやすく解説している本がおすすめです。でけるだけわかりやすい言葉で、主要な事業や総合商社と専門商社の違いなどを説明した本で、商社の基礎的な知識を身に付けてください。
仕事の内容や求められる人材についてなど、図解をふまえてやさしく説明している本がおすすめです。業界についてある程度知識が入った時点で、より深堀した本を選ぶことが大切です。
2.より詳しい情報が欲しい場合
商社に関連した基本情報を理解した上で、興味を持てる分野が定まった時点で専門的な本を選ぶようにしましょう。具体的なプロジェクトの事例や、企業の戦略、なぜ投資をしたのかまで詳しく書かれている本がおすすめです。
中にはOBやOG、現役社員が著者となっている場合もあります。このような本は、一般的な情報だけでなく、リアルな様子まで含まれています。そのため、自分に合った業界であるのか、また入社後にどのような貢献ができるのかなど理解するうえで参考にできる本です。
3.最新情報が欲しい場合
商社の業界研究を行う上で、最新の情報を入手する必要があります。最新の情報はWebと考えられがちですが、本も十分に情報収集に活用できます。例えば、近年実施している投資の傾向や、将来性などに触れている本も少なくありません。
また、定期的に最新版を発行している本もあるため、興味を持てる分野に関連した本を活用すると今後の就職活動に活かすことが可能です。業界全体の大きな動きでなく、企業ごとのリアルタイムな動きを把握できます。
商社の業界研究に本を活かすポイント

本に記載されている情報量は膨大であるため、全てをインプットし、またアウトプットするのは手間や時間がかかってしまいます。そこで、次の2つのポイントをおさえて業界研究に活かすようにしましょう。
- 総合商社の歴史から情報を得る
- 経営を分析する
1.総合商社の歴史から情報を得る
総合商社は、長い歴史のあることが多く、企業のはじまりから現在のビジネスモデルになるための道のりを理解することが大切です。日本の発展に合わせて事業を変遷してきたケースが多く、理解することで、現在の特徴や強みなどがなぜあるのかをつかみやすくなります。
例えば、オイルショックが発生した際にどのように対応したのか、なぜ新しい事業が誕生したのかなど歴史の裏側にある企業の取り組みを洞察することが重要です。この洞察は、志望動機の作成や面接対応においてより深みを増してくれます。
2.経営を分析する
総合商社の経営分析を本を使って取り組むことで、商社という業界や企業への理解度を高められます。特に長い歴史のある企業は経営モデルが複雑であり、Webや雑誌などでは情報が不十分となる可能性があります。
また、現状の経営分析を行うことで、将来的にどのような展望を持っているのかを分析することが可能です。その展望に合った人材であることを説明できれば、内定につながる可能性を高められるでしょう。前項で説明した歴史をふまえて、企業がどのような経営努力をしてきたかを把握することが重要です。
商社の業界研究において本を使って就職活動に活かすポイント

商社の業界研究で得た情報や分析結果を、就職活動に活かす必要があります。効果的に進めるために次のポイントが挙げられます。
- 業界研究の軸にする
- 本で得た情報を志望動機や自己PR作成に活かす
- 最新情報を入手する
1. 業界研究の軸にする
商社の業界研究において、本を使うことで業界全体的な特徴を把握できるため就職活動の軸にすることが可能です。Webニュースや新聞の記事などでは断片的な内容となりがちですが、本であれば全体的に情報を掴めます。
軸ができることで、他の分野や企業などの情報と比較しやすくなります。また、軸となる情報をさらに深堀したり、OBやOG訪問、セミナーなどで関係者の声を集めることもできるでしょう。このことで、業界への理解度が高まり、面接官へのアピールがしやすくなります。
2.本で得た情報を志望動機や自己PR作成に活かす
業界研究で得た情報は、自己分析の結果と照らし合わせて志望動機や自己PRの作成に活かすことが重要です。企業のホームページやWebの情報以外に、本で得た情報を加えることで面接官への評価を高められます。
例えば、企業の現在の取り組みだけでなく、業界としての歴史をふまえた上でより深く理解ができます。そこで、自分の経験やスキルなどと関連づけて、入社後にどのように貢献できるのかを説明しやすくなるでしょう。逆に、本で業界全体的な特徴を把握した上で、Webで関連情報を集めることも可能です。
本で得た情報を加えることで、企業が求める人材に合致していることを面接官に伝えやすくなります。
3.最新情報を入手する
商社は常に動向が変化する業界であるため、最新情報の入手が必要です。Webサイトや新聞、雑誌などで情報を掴みながら、本で書かれている内容を照らし合わせながら理解を深めましょう。
本でビジネスモデルやこれまでの歴史などを理解していれば、最新の取り組みについてもさらに分析しやすくなります。また、毎年のように新しい情報を分析している本もあるので、業界研究への活用が可能です。
商社の業界研究においておすすめの本
さまざまな商社の業界研究に活かせる本がでていますが、信頼性の高い本を3冊ご紹介します。これらの本は業界の特徴だけでなく、必要な人材やビジネスモデル、業界のコアになる部分まで解説されています。
1. 100年企業が1兆円の利益を生む「総合力」の秘密
総合商社を理解するために重要な要素「総合力」について詳しく書かれている本です。漠然と総合商社と専門商社の違いを理解していた人に特におすすめです。長きにわたる歴史の中で、どのような戦略がとられてきたか、なぜ1兆円の利益を生むのかなど豊富な情報を提供してくれています。
総合商社に進みたい人は、ビジネスの基盤となる総合力を理解することで、深い洞察ができるでしょう。その内容を志望動機や面接対策に活かすことで、採用される可能性が高まる可能性があります。
2. 現代総合商社論
初めて商社の業界研究を行う人におすすめの本です。商社に関する基礎的な知識や市場の動きの変化など、網羅的に説明しています。トレードから投資へと変化していったビジネスモデルを図解を使ってわかりやすく書かれているのも特徴です。
商社が日本経済の中でどのような役割があるのか、どのような業務内容があるのかなどにもふれているので、商社に興味のある学生がまず読むとよい本です。
3. 総合商社プロフェッショナルー15人の三菱商事マン、ビジネス最前線からのレポート
商社に関連している15人にインタビューをしながら、実際に声を集めた本となります。これまでに直面した課題に対してどのように対策したのか、また海外での交渉や環境などについても書かれており、商社を深堀するフェーズでぜひ読みたい本です。
三菱商事の文化や働いている人の特徴などを理解できるため、大手の商社で働きたい学生にとっても重要な情報を提供しています。業界研究をした内容や自己分析に加えて、この本で得た知見を加えることで、より深みのある志望動機や自己PRが作成できるでしょう。
商社の業界研究で本を使って就職活動に活かそう
商社の業界研究は、Webや業界誌、OBやOG訪問などで実施することがほとんどでしょう。しかし、これらの方法に加えて本で書かれている内容を理解することで、より深みのある志望動機や自己PRの作成、面接対策ができるようになります。
商社は、ビジネスモデルが複雑で、歴史のある業界です。そのため、本から知識を得て深く理解することで、面接官が納得するような準備ができるでしょう。