挑戦と失敗が付加価値になる、キャリアの“学校”を目指す——株式会社STAR CAREER
株式会社STAR CAREERは、正社員雇用を前提としたキャリア支援を軸に、若者一人ひとりの可能性に寄り添い続けています。
近年では、学生向けキャリア支援拠点の運営やアプリ開発にも取り組み、「就職前から人生に並走する存在」としての役割を広げています。
今回は、事業を牽引する保坂龍政さんと、現場で学生・若手に寄り添い続ける中馬彩さんに、事業内容や大切にしている価値観、そして学生への想いを伺いました。

——貴社の事業内容を教えてください。
保坂さん:
当社は、人材総合的なキャリア支援を軸に事業を展開しています。ストアビジネスやオペレーター業務といった現場経験を通じて若手人財を育成し、その過程で身につけたスキルや適性を活かしながら、オフィスワークやIT分野など、より幅広いフィールドへとキャリアを広げる支援を行っています。
単に人材を派遣するのではなく、「育てること」を前提としたキャリア支援である点が特徴です。現場での実践を通じて社会人としての基礎力を磨き、その後のキャリア選択につなげることで、一人ひとりが自分に合った働き方を見つけられるようサポートしています。また、キャリア支援のプラットフォームとして“Career Worq Cafe”を運営し、新卒・中途を問わず、採用イベントの企画・発信や人材紹介、採用代行、さらには入社後の定着支援まで、人材に関わる課題を一貫して支援しています。
——自社の事業やクライアントのプロジェクト等、様々な職種と経験を積んだ社員を育成し、他分野でも活躍できる人材へと広げていくイメージでしょうか?
保坂さん:
当社では主軸ビジネスのひとつとしてクライアント先に出向するアウトソーシングやBPOの業態がありますが、雇用形態は全員が正社員です。まずはさまざまな現場や環境で経験を積み、自分が最も力を発揮できる分野や、心から没頭できる仕事を見つけていくことを大切にしています。現場経験を通じてスキルや視野を広げていくことで、キャリアの選択肢を増やしていくイメージです。
キャリアパスも一つではありません。配属先のクライアントにて信頼を積み重ね、直雇用として中核人材になっていく道もあれば、自社の後輩の育成やマネジメントを担う立場や事業立案、プロジェクトリーダーの道へ進むことも可能です。さらに、グループ全体で25社を展開しており、FA制度(フリーエージェント制度)を活用すれば、グループ会社のマネージャーに挑戦するといったキャリアも描けます。
——貴社の強みや特徴を教えてください。
保坂さん:
私たちの強みは、一人ひとりの「変わりたい」「成長したい」という気持ちを前提にキャリアを設計できる点です。当社では、ジョブチェンジ制度を積極的に活用し、人材育成、法人営業、事業開発、営業サポートなど、社内でさまざまな職種を経験できる環境を整えています。最初から「この仕事を一生やる」と決める必要はなく、実務を通じて自分の得意・不得意を理解しながら、段階的にキャリアの幅を広げていけるのが特徴です。
また、社内には多様なポジションや働き方があり、「長く腰を据えて安定して働きたい」「成果を出してもっと稼ぎたい」といった、それぞれの価値観やライフステージに合わせた選択が可能です。キャリアの“正解”をあらかじめ一つに決めてしまうのではなく、その時々の目標に応じて柔軟に軌道修正できる点も、当社ならではの魅力です。個人の成長と会社の成長を切り離さず、“人を育てることが事業そのもの”になっていること──それが、私たちの最大の強みといえます。
——学生向けの”Career Worq Cafe”を始めた理由を教えてください。
保坂さん:
“Career Worq Cafe”を始めたきっかけは、コロナ禍で大学のキャリアセンターが閉鎖されていた時期でした。就職活動に関する情報や相談先が一気に失われる中で、「この状況で大学生は誰に相談すればいいのだろう」と強い課題感を持ったことが原点です。特に感じていたのは、学生が「どんな経験を積めばいいのか」「その経験をどう就活で伝えればいいのか」を整理してくれる存在がほとんどいなかったことでした。そこで、企業選考の場ではなく、キャリアについてフラットに相談できる“民間版キャリアセンター”のような場をつくろうと考え、”Career Worq Cafe”を立ち上げました。
“Career Worq Cafe”では、業界や職種を限定せず、多様な大人や仕事に触れながら、学生自身が自分の興味や強みを言語化できるようサポートしています。就職活動のテクニックを教える場ではなく、「自分は何をやってきたのか」「これから何に挑戦したいのか」を一緒に整理する場所でありたいと考えています。

——学生向けアプリ「キャリポ」には、どんな想いが込められていますか?
保坂さん:
学生向けポイ活アプリ「キャリポ」には、学生が楽しみながら社会経験を積み、自分の可能性を広げていける仕組みをつくりたいという想いが込められています。コロナ禍をきっかけに、アルバイトやインターン、企業との接点が限られ、「経験を積む機会」そのものが少なくなった学生が増えています。キャリポは、そんな状況の中でも、学生が一歩踏み出すきっかけをつくるために生まれたサービスです。アプリ内では、企業との接点づくりやイベント参加、情報収集など、キャリアにつながる行動を「ポイント」という形で可視化しています。単なるポイ活ではなく、行動することで経験が貯まり、その経験が将来の選択肢を広げていくという設計が特徴です。
「何から始めればいいかわからない」「就活はまだ先だけど不安がある」そんな学生でも、キャリポを通じて気軽に行動し、小さな成功体験を積み重ねていくことができます。キャリポは、学生が“やってみる”を増やし、自分なりのキャリアを主体的に描いていくための入口となるアプリでありたいと考えています。
——保坂様がSTAR CAREERの代表になった経緯を教えてください。
保坂さん:
もともと私はホールディングス企業で働いており、社会人として一定の経験を積んだ後は、教師になることを考えていました。教師という道を目指していたのは、社会に出たときに本当に必要なことを、実体験をもとに生徒たちに伝えたいと思っていたからです。
そのため、あえてベンチャー企業を選び、若いうちから幅広い業務に挑戦し、圧倒的な経験を積むことを大切にしてきました。しかし働く中で、「教師になっても、卒業した生徒たちが社会で壁にぶつかったとき、実際に寄り添い続けることは難しい」という葛藤を感じるようになりました。そこでたどり着いたのが、「自分が会社をつくる」という選択です。会社という場であれば、社員一人ひとりが悩んだときに一緒に考え、失敗も成功も共有しながら、長期的に伴走することができる。人の成長に本気で関わり続けられる場所をつくりたいという想いが、起業の原点になりました。

——貴社の大切にしている価値観を教えてください。
保坂さん:
私たちが大切にしているのは、「人の可能性を信じ、育て続けること」です。当社は20代〜30代半ばの若手社員が中心となって活躍しており、年齢や社歴に関係なく挑戦できる、活気ある職場環境があります。企業理念の根幹にあるのが、「愛される人財」の育成です。
「愛される人財」とは、単にスキルが高い人という意味ではなく、お客様やクライアント、そして一緒に働く仲間から自然と応援され、信頼される人です。相手の立場に立って行動し、周囲に良い影響を与えられる人であることを大切にしています。
また、社員にとって挑戦と学びを重ねられる「学校」のような存在でありたいとも考えています。さまざまな経験を通じて、自分の可能性や適性を見つけ、失敗もしながら学び、成長していく。そんなプロセスそのものを価値あるものとして捉え、一人ひとりが自分らしいキャリアを描ける環境づくりを目指しています。
人と本気で向き合い、人の成長に伴走し続けること──それが、私たちが大切にしている価値観です。
——社内の雰囲気や文化について教えてください。
中馬さん:
社内の雰囲気として特徴的なのは、良い意味で“おせっかい”なところです。配属先に送り出して終わり、という関係性ではなく、入社後も本社が継続して関わり続けます。定期的な面談はもちろん、本社でのイベントや食事会など、メンバー同士が顔を合わせて近況を共有できる場を意図的に多く設けています。現場や部署が違うことで「会社に所属しているけれど、一員になれていない」と感じてしまう壁をなくしたい。その想いから、物理的に集まる機会や、気軽に話せるきっかけづくりを徹底しています。おにぎりを囲んで話すようなカジュアルな場から、少人数での交流まで、距離を縮める工夫を続けています。
さらに、近い年齢の先輩・後輩が1対1で関わるメンター制度も取り入れています。クローズドな関係だからこそ、小さな悩みも本音で相談しやすく、早い段階でフォローができる体制です。こうした「人と接する機会を意図的に増やす」取り組みが根づいていること自体が、当社の社風だと感じています。挑戦を恐れず、失敗を糧にしながら、人と人とのつながりを大切に成長していける温度感のある組織です。

——採用において重視しているポイントは何ですか?
中馬さん:
私たちが採用で重視しているのは、“ポテンシャル”です。特に大切にしているのは、挑戦することを恐れず、失敗から学ぼうとする姿勢があるかどうかです。うまくいかなかった経験を「失敗」で終わらせるのではなく、「このやり方ではうまくいかないと分かった」という一つの前進として捉えています。そのため、過去にどんな失敗をしてきたのか、そしてそこから何を学び、次にどう行動しようとしているのかを大切に見ています。
入社時点で、特定の経験や専門知識がなくてもまったく問題ありません。それよりも、これから腰を据えて成長していきたいという覚悟があるか、将来を見たときに「自信が持てる経験を積みたい」と本気で考えているかを重視しています。
また人と関わる仕事だからこそ、完璧さよりも素直さや前向きさが大切です。自分の課題と向き合い、周囲の声を受け止めながら成長していける人であれば、どんな環境でも力を発揮できると考えています。
——最後に、学生に対してメッセージをお願いします。
中馬さん:
当社は創業当初から、「愛される人財」を育てることを大切にしてきました。お客様や取引先、そして一緒に働く仲間から「あなたがいてよかった」と言われる人であること。それは、AIやITが進化する時代だからこそ、人にしかできない価値だと考えています。また、学生でいられる時間は今しかありません。就活だけに縛られず、後悔のないようにさまざまな経験をしてください。足りないスキルは社会に出てからで大丈夫です。自分の道を正解にする一歩を、私たちと一緒に踏み出してもらえたら嬉しいです。
保坂さん:
当社は、販売・営業・事務・カスタマーサポート・ITなど幅広い職種を通じて、人が成長できる機会を提供しています。リスキリングや資格取得支援を「制度」ではなく、会社としての最重要投資と位置づけ、社員一人ひとりの市場価値を高めることを本気で目指しています。私たちが描いているのは、今ある仕組みを守る会社ではなく、これから社会に必要とされる価値を広げていく組織です。その中心となり、一緒に会社を、そして社会を大きくしていく仲間として、次世代を担う皆さんと出会えることを楽しみにしています。
保坂龍政
株式会社STAR CAREER 代表取締役
株式会社graphD 代表取締役
株式会社ディポップスグループ 執行役員
就職活動支援を目的とした「就活カフェ」を運営。
300社を超える経営者・人事とのネットワークを活かし、企業の採用戦略立案や教育・研修設計に携わる。
また、大学やハローワーク等でのキャリアセミナーを通じて、若者のキャリア形成支援にも幅広く取り組んでいる。