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営業でも採用でもない。“最適なつながり”をデザインする会社——株式会社AddBox

「やりたいことはあるのに、何から始めればいいかわからない」──そんな挑戦の一歩目に立つ人たちを、仕組みと場づくりで支えてきたのが株式会社AddBoxです。

営業代行やフリーランス人材紹介、経営者交流会や不動産など、一見すると幅広い事業を展開している同社ですが、その根底にあるのは一貫して「人と人、企業と企業をつなぎ、最適な関係を生み出すこと」という想いです。

今回は取締役COOの宮本康太さんに、AddBox立ち上げの背景や事業に込めた想い、独自の組織文化、これから描く未来について、お話を伺いました。

 

 

 

——貴社の事業について教えてください。

 

株式会社AddBoxは、「挑戦したい人が一歩を踏み出せる環境をつくる」ことを軸に事業を展開しています。具体的には営業代行やBtoBマッチングによるセールス支援、フリーランス人材紹介、不動産仲介、経営者交流会運営を通じて、法人の売上拡大と事業成長を、複数の事業を組み合わせながら一体的に支援する総合ソリューションカンパニーです。特に力を入れているのは、挑戦の初期段階にある人へのサポートです。やりたいことがあっても、情報不足や不安から動けない人は多い。そうした人たちが安心して挑戦できるよう、仕組みや場づくりを行っています。

 

——主なサービス・プロダクトについて教えてください。

 

株式会社AddBoxでは、大きく分けて4つの事業を展開しています。

一つ目が、フリーランス人材の業務委託紹介事業です。マーケター・エンジニア・デザイナーを中心に、業務委託で人材を活用したい企業へフリーランスを紹介しています。特に中小・ベンチャー企業では、正社員を採用するよりも、必要なタイミングでスポット的に人材を活用したいというニーズが多く、そうした企業に向けて即戦力の人材をつないでいます。

二つ目が、営業代行(トスアップ)事業です。経営者や決裁者に対して営業代行を行い、その企業に合いそうなサービスやパートナー企業を紹介し、リード獲得から商談創出までを担っています。特に当社は、商談を設定して終わりではなく、商談の同席まで行いクロージングまで一貫で支援する点が強みです。

三つ目として、不動産分野での事業も行っています。賃貸・売買の仲介を中心とした不動産の代理店業務も一部手がけています。

また、経営者向け交流会事業も展開しています。「Next Meet Up」という名称で、単発の経営者交流会を定期的に開催しており、最近では毎回100名規模が集まるようになってきました。スポンサー企業もつき始め、集客から運営まで含めて、一つの事業として成立しつつあります。サービス・プロダクト面では、「Logforce(ログフォース)」という名称で、フリーランス人材に関する取り組みも行っています。こちらは稼働しているフリーランスのパフォーマンスや稼働状況、支払い金額などを可視化・一元管理するバックオフィス的な考え方の仕組みです。現時点では外部向けの明確なツールとして提供しているわけではありませんが、フリーランス活用を支える社内基盤として位置づけています。

 

 

このように、AddBoxでは人材紹介・営業代行・不動産・交流会と、複数の事業を組み合わせながら展開していますが、根底にあるのは「人と企業をつなぎ、最適な関係をつくること」。そこを軸に、事業を広げています。

 

——株式会社AddBox立ち上げに至るまでの経緯を教えてください。

 

私は新卒で広告代理店に入社し、約4年間営業として働いた後、フリーランスを経験しました。その中で、「会社員という枠組みの中で同じ仕事を続けること」に次第に物足りなさを感じるようになり、もっと自由に新しいことへ挑戦したいという思いが強くなっていったんです。その時に、高校の同級生とともに独立し、株式会社AddBoxを立ち上げました。創業当初は、いきなり大きな事業を作ろうとしたわけではなく、まずは自分たちにできることとして営業代行からスタートしました。顧問として関わってくれた方から営業のノウハウを学びながら、とにかく多くの経営者と直接会い、課題を聞くことを重視していました。その中で、ベンチャー企業では業務委託やフリーランス人材のニーズが高いことに気づき、継続的な価値を提供できる事業としてフリーランス人材紹介へと展開していきました。現場で得た気づきをもとに、少しずつ事業を広げてきたことが、現在の株式会社AddBoxにつながっています。

 

——貴社で大切にしている価値観はありますか?

 

私たちが大切にしている価値観は「成功前提」で考えることです。最初から「できない理由」を探すのではなく、「どうすれば実現できるか」を起点に考える文化を大切にしています。営業支援やフリーランス人材紹介、SaaS、不動産など、複数の事業を展開してきた中で得た知見を持ち寄り、クライアント・パートナー・メンバー全員の成功を本気でつくりにいく──その姿勢が、会社全体の軸になっています。組織の中では、役職や年次よりも「責任感」と「数字へのコミット」、そして最後までやり切る姿勢を重視しています。言われたことをこなすのではなく、自分で考え、自分の判断で動ける人が評価される環境です。一方で、失敗を責める文化はありません。むしろ、トライ&エラーは前提で、挑戦した結果の失敗は次に生かせばいいと考えています。そのためにも、オープンなコミュニケーションと心理的安全性は欠かせません。メンバー一人ひとりが「自分の事業をやっている」という感覚で意思決定し、スピード感を持って動く。そんな主体性と挑戦を歓迎する組織でありたいと思っています。

 

 

——貴社の事業や働き方における差別化ポイントはありますか?

 

競合との差別化は、営業代行の在り方そのものにあります。一般的な営業代行では商談数が重視されがちですが、当社では「商談の質」を大切にしています。その理由は、扱うサービスを自分たちが実際に使っている点にあります。SaaSなどもまず自社で導入し、どのように活用し、どんな価値が出たのかを理解したうえで提案します。いわば、自分たちが最初のユーザーになる形です。そのため商談は、「ニーズがあるか探る場」ではなく、「具体的な使い方を深掘りする場」から始まります。結果として、受注率が高く、満足度の高い商談につながっています。また必要に応じて商談へ同席し、実際の利用者目線で補足する点も特徴です。さらに、人材・営業・業務効率化など幅広いサービスを扱っているため、経営者の課題に対して複数の選択肢を提示できます。実体験に基づく提案と選択肢の多さを掛け合わせている点が、当社ならではの強みです。

 

——インターン生はどんな業務はどんな業務を行うのでしょうか。

 

当社のインターンは、いわゆる作業的な業務や雑務を担当するポジションではありません。DM送信やテレアポだけを行うのではなく、社員とほぼ同じ目線・裁量で動くことを前提にしています。社内では「ミニ経営者」という表現をすることもあります。具体的な業務は、経営者交流会に参加し、100名規模の経営者と直接コミュニケーションを取るところからスタートします。そこで築いた関係性をもとに、後日オンラインで商談を組み、営業代行やフリーランス人材紹介、経営者交流会といった当社の事業につなげていきます。単発の業務ではなく、出会いから提案、事業化までの一連の流れを実践的に経験できるのが特徴です。2025年現在は社員3名+インターン生1名という少人数体制ですが、将来的には510名ほどまで広げていく想定です。ただし、裁量や学びの密度を重視しているため、人数を無理に増やすことは考えていません。一人ひとりが主体的に動き、責任を持って事業に関わる環境です。

 

 

——貴社のインターン生として働く価値について教えてください。

 

当社のインターンで得られる価値は、経営視点で物事を考える力が身につくことです。多くのインターンでは「決められた業務をこなす」経験が中心になりますが、当社では「自分で考え、ゼロから1をつくる」ことが求められます。経営者と直接対話し、「この人の課題は何か」「どんな事業につなげられるか」を考え、実際に提案・実行まで踏み込む。その過程で、営業力だけでなく、課題発見力や意思決定力、事業づくりの感覚が磨かれていきます。指示待ちではなく、自分のアイデアや行動がそのまま結果に直結する環境です。また、インターンのゴールは「インターンで終わること」ではありません。新卒としてそのままジョインする道もあれば、将来的に起業や事業づくりを目指す学生と、出資や共同事業という形で関わる可能性もあります。就活のための経験というよりも、「将来どう生きたいか」「何をつくりたいか」を本気で考える人にとって、大きな財産になる時間だと考えています。

 

——社内の雰囲気やメンバーの特徴について教えてください。

 

性格は本当に人それぞれですが、共通しているのは「チャレンジすることに対して臆病ではない」という点です。当社は立ち上げからまだ1年半ほどですが、その短い期間でとにかく外に出て、多くの人と会い、顔を広げてきました。そうした動きを楽しめるメンバーが集まっているのが、今のチームの特徴です。新しい場所に飛び込んだり、初めての人と話したりすることに対して、過度に構えない。むしろ「まずやってみよう」「会ってみよう」というスタンスのメンバーが多い印象です。全員が同じタイプというわけではありませんが、挑戦に対して前向きで、行動量を惜しまない点は共通しています。

社内の雰囲気は、フラットで風通しが良く、意見やアイデアを出しやすい環境です。立場に関係なく「それ面白そうですね」「じゃあ一回やってみましょう」と話が進むことも多く、スピード感を持って動ける空気があります。チャレンジを楽しめる人にとっては、非常に居心地の良い環境だと思います。

 

 

——今後、貴社が挑戦していきたいことを教えてください。

 

現在、いくつか大きな仕掛けを進めている段階です。中でも一番大きな挑戦が、「日本で最も登録数の多い経営者プラットフォーム」をつくることです。世の中にはオンラインサロンや経営者コミュニティは数多くありますが、私たちが目指しているのは、リファラル(紹介)を軸に経営者同士が自然につながっていくプラットフォームです。たとえば、交流会で出会った経営者同士が商談を重ねる中で、「この会社とこの会社は相性が良さそうだな」と感じたら、気軽に紹介し合う。そうした紹介が連鎖していき、結果的に「経営者とつながりたいなら、まずここに登録すればいい」と言われるような場をつくりたいと考えています。

創業したばかりで「何から始めればいいかわからない」という経営者が、まず登録することで、多くの経営者とオンラインで話せる最初の入り口になるようなプラットフォームを目指しています。加えて、既存事業についても進化を止めるつもりはありません。フリーランス人材紹介は、今後正社員紹介やRPO(採用代行)にも広げていく構想がありますし、営業代行を含め、各事業を時代やニーズに合わせてアップデートし続けていきたいと考えています。事業を「大きくする」だけでなく、「常に進化させる」。そこにこれからも挑戦し続けていきます。

 

——最後に、これから社会に出る学生へメッセージをお願いします。

 

学生のうちに意識してほしいのは、仕組み化されすぎていない環境に身を置くことです。

僕自身、長期インターンを経験しましたが、業務内容が完全に決まっていて、言われたことをこなすだけの環境だと、どうしても「作業」になってしまう感覚がありました。もしインターンするなら、何をやるか自分で考えられる余白があり、試行錯誤できる環境の方が、圧倒的に力はつくと思います。

もう一つ大切にしてほしいのが、いろいろな人と遊び、いろいろなコミュニティに顔を出すことです。同じ人とだけ過ごすのではなく、アルバイトや遊び、活動を通じて幅広い人脈を持っておくことが、後々必ず生きてきます。実際、何年も経ってから「久しぶりだね」という再会が、仕事につながることもよくあります。

失敗を恐れず、考える余白のある環境に飛び込み、たくさんの人と関わること。その積み重ねが、社会に出たときの大きな財産になると思います。

 

 

宮本康太
株式会社AddBox 取締役COO

青山学院大学出身。
新卒で広告代理店に入社し、約4年間マーケティング・営業領域の実務を経験。その後フリーランスとして独立し、営業支援や事業づくりに携わる中で、企業と人、サービスをつなぐ仕組みづくりに可能性を見出す。高校の同級生とともに株式会社AddBoxを創業。

 

 

執筆:青木千奈(株式会社Koti