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“人を育てる”を軸に、IT業界を変えていく——株式会社SPIN TECHNOLOGY

株式会社SPIN TECHNOLOGYは、未経験からIT人材を育成し、インフラから開発まで一貫したシステムソリューションを提供する会社です。創業からわずか数年で5名から200名規模へと急成長を遂げた背景には、「技術力×人間力」という理念を軸に、“人の成長”を事業の中心に据えてきました。

今回は、人事部部長の今戸さんと、未経験からキャリアを切り拓いた髙畑さんにお話を伺い、事業内容や育成のこだわり、M&Aを経た変化、そしてこれからの展望についてお伝えしていきます。

 

 

 

——貴社の事業内容を教えてください。

 

今戸さん:

当社は、IT領域におけるシステムソリューションを提供しています。具体的には、ITに関する業務を“上流から下流まで”一貫して請け負っており、要件定義や設計といった高度な工程から、テスト業務、ヘルプデスク、サポート、キッティングといった現場に近い工程まで対応しています。取引先も幅広く、銀行・医療機関・鉄道会社・コンビニ関連企業など、生活に密着したインフラを支える大手企業の案件に取り組むことがほとんどです。

多くの企業では特定の領域に特化する傾向がありますが、当社はインフラ・開発双方の案件に対応できる体制が整っているため、未経験者でもテスト・保守から設計・開発へと段階的にステップアップできます。

また、客先常駐と自社での請負業務の両方を行っており、案件の幅や経験のバリエーションが広がりやすい点も強みです。

さらに、私たちは研修事業にも力を入れており、外部向けに提供している研修を自社メンバーにも活用しているため、人材育成の仕組みが会社の基盤になっています。技術力と同じくらい育成を重視している会社なので、“IT人材を育てる会社”と捉えていただくのが一番近いかもしれません。

 

 

——貴社では未経験採用を積極的に行っていると伺いました。未経験採用にこだわる理由は何ですか?

 

今戸さん:

未経験採用を積極的に行うのは、代表の岡田の「人の成長を支援することがやりがい」という価値観が、会社全体の採用スタンスに強く反映されているからです。彼は前職で大規模な組織の役員として、100名規模のチームを育成・管理してきた経験があります。30歳の節目を迎え「今後の人生で本当にやりたいことは何か」と考えた結果、「若い世代の育成」が自分の人生の軸になると気づいたそうです。

代表の岡田は「育成こそ自分の使命であり、業種は手段にすぎない」と考えています。

パン屋でも、美容でも、なんでもいい──ただ、時代の流れとしてITが若い世代の可能性を最も広げられるフィールドでした。だからこそ当社は、「若い世代が成長しやすい環境」としてITという領域の中で今の事業に取り組んでいます。

 

——IT人材の育成で、大切にしているポイントを教えてください。

 

今戸さん:

育成で意識しているポイントは、「技術力」以上に「人間力」です。IT業界は「資格」「技術」が重要だと考える人が多いかもしれません。しかし実際には、クライアントとの“関係性づくり”や“主体性”、報連相などの“責任感”といった「ヒューマンスキル」がキャリアを左右する場面が非常に多いです。

そして技術習得のスピードに個人差はあっても、継続すれば必ず到達できるという考え方です。

頭が良い人は資格取得が1ヶ月で終わるかもしれないし、3ヶ月や半年以上かかる人がいるとしても、諦めなければ必ず到達できます。だからこそ、「学び続ける姿勢」と「最後までやり切る力」を重視しています。実際に面接では、その人の現段階の技術力よりも、「人としてどう成長したいか」「どんな未来をつくりたいか」を深く聞くようにしています。

 

 

——2024年6月にボードルア社とM&Aされたと伺いました。どんな変化がありましたか?

 

今戸さん:

M&Aを経て組織は大きく拡大しましたが、特によかったのが“教育体制の強化”が実現したことです。

ボードルア社はプライム企業だからこそ、充実した研修スキームが整っています。そのノウハウをそのまま自社に取り入れられたことは、当社にとって非常に大きな資産になりました。

実際にM&Aを経た現在も、「大手の子会社になったから縛られる」という感覚はありません。むしろ「挑戦したいならやってみよう」という文化はそのまま残っています。「大手企業の教育基盤」と「ベンチャーならではの挑戦文化」の両立が強みです。

 

——M&Aを経て従業員数が5人から200人に急成長していますが、その成長の背景にある貴社の強みを教えてください。

 

今戸さん:

採用したい人物像が“ブレていない”ことです。創業当初から掲げている理念や育成方針は、ブラッシュアップはしても、軸は全く変えていません。さらに入社前のギャップを徹底的になくすため、厳しさも含めてすべて事前に伝えるようにしています。

たとえば、私たちの理念「技術力✕人間力」において、人間力を指摘されるのが苦手な人には「当社の文化とは合わない可能性があります」と明確に伝えています。

その結果、「成長したい」「人生を変えたい」という意欲のある人だけが集まり、ミスマッチがほとんど起きません。だからこそ離職率も低い状態が続いています。社員が辞めないということは、育成した人材が積み上がっていくということであり、それがさらなる成長エンジンになっています。

 

——髙畑さんは美容業界からIT業界へ入ったと伺いました。転職理由を教えてください。

 

髙畑さん:

私は美容の専門学校を卒業し、前職では美容に関わる仕事をしていました。その中で、自分が立てていたひとつのゴールを達成したときに、“美容以外の世界に出たとき、私には価値があるのだろうか?”と急に不安になったんです。そこで、「一度まったく未知の世界に飛び込んでみよう」と決意し、IT業界を選びました。

今の会社で特に印象的だったのが、最初の面接のとき、まだ入社も決まっていない私に、社員の方々が本当に温かく声をかけてくれたことです。IT業界は“黙々とパソコンに向き合う理系の世界”という固定観念を持っていましたが、まったく違って驚きました。この会社なら、未経験でも成長できるかもしれない。──そう感じたことが入社の決め手です。

 

——実際に入社してみて感じたギャップはありますか?

 

髙畑さん:

良い意味で、ギャップはありませんでした。面接時の印象そのままに、むしろ想像以上にフラットな環境でした。

毎週金曜日の帰社日では、プロジェクト先から戻った社員同士が自然に集まり、仕事の相談や雑談を交えながら交流しています。月に1〜2回はレクリエーションや部活もあり、人間関係の良さは本当に魅力だと感じています。

 

 

——髙畑さんは、エンジニアから人事へキャリアチェンジをしていますが、キャリアチェンジの理由を教えてください。

 

髙畑さん:

未経験からの挑戦で不安が大きかったとき、立ち上げメンバーの皆さんが業務時間外でも丁寧に相談に乗ってくれたことが忘れられません。

その経験が、「次は私が誰かを支える番だ」と思えたきっかけです。

まったくの未経験からエンジニアになった私だからこそ、伝えられることがあるはず──そう考えて人事に手を挙げ、現在のキャリアを歩んでいます。

 

——働くなかで、最も成長したと感じる部分は何ですか?

 

髙畑さん:

“人間性”です。以前は、何か問題が起きると「本当に私が悪いの?」と他責で考えてしまうことがありました。今の会社で働く中で、仕事の基本である「自分にベクトルを向ける」大切さを学び、物事の捉え方が変わりました。ITの技術以上に、この“人としての成長”が私にとって最も大切な学びです。

 

——今後の組織づくりの展望を教えてください。

 

今戸さん:

今後は人数を500〜1,000名に増やし、大手企業との直接取引の比率を上げていきたいと考えています。また、10年以内に駅直結の大きなビルに入ることも目標としています。

また、単にIT人材を育成するだけでなく「育った人材が長期的に活躍し続けられる仕組みづくり」に挑戦したいとも考えています。具体的には、エンジニア一人ひとりのキャリアに合わせた専門領域へのステップアップ支援や、自社内で活躍できるポジションの拡大などキャリアの選択肢をさらに増やしていきたいと思っています。IT以外の分野に挑戦する可能性も含め、“人としての土台を鍛えられる会社”として教育体制を広げていくことが目標です。

 

 

——最後に、学生へのメッセージをお願いします。

 

髙畑さん:

やってみたいことがあるなら、まずは挑戦してみてください。未経験から挑戦した私でも、続けることで必ず成長できました。「迷っているなら一歩踏み出してみる。」その積み重ねが、未来を大きく変えてくれると思います。

 

今戸さん:

情報が溢れる今の時代、就活は本当に大変です。だからこそ、「どんな会社に入るか」よりも「誰と働くか」を大切にしてください。データや噂より、自分の目で見て、自分の感覚で判断する。“この人と働きたい”と思える場所が、あなたの成長を後押ししてくれるはずです。

少しでも魅力を感じていただけたなら、ぜひ仲間としてお迎えしたいと思っています。

 

 

今戸和輝
株式会社SPIN TECHNOLOGY 人事部部長

公共事業における顧客折衝やIT支援に長年携わり、幅広い現場経験を持つ。株式会社SPIN TECHNOLOGYでは、人事部部長として採用・育成・組織づくりを統括。「技術力×人間力」を軸に、未経験からの挑戦を後押しする育成体制の強化に尽力している。現場を知る人事として、一人ひとりのキャリアに寄り添いながら、長期的に活躍できる人材育成と組織成長を推進している。

 

 

執筆:青木千奈(株式会社Koti)